その理由は、自治体の活動内でのみ管理を行っていることから大雑把な登山ルートしかなく、それゆえに一般の登山者が少なかったからです。
登らなければ、直接見なければ、魅力は伝わらない。そこで、「有年山城をもっと広めていきたい」「守っていくためにも、活動を強化していかなければ」と、地元の有志で発足させたのが『有年山城プロジェクトチーム』です。
活動を始めて2年ほどですが、その間、3つの登山ルートを開拓し、景色の良い所に自力でベンチを設置。掃除や整備を行うなど、より快適に山城に登ることができるよう全力で取り組んできました。
また、春の桜、梅雨のあじさい、秋の紅葉といった季節の木や花を植えたり、山城の看板・登山マップを手作りで制作したりしたほか、スマホでQRコードを読み取って詳しい説明が読める看板の制作や、地元の中学生と協力しての音声ガイドの制作・設置など、活動内容を知るだけでも山城への愛が伺えます。
山城そのもの価値はもちろんのこと、人の温かさも感じとることのできる有年山城。現在は、4つめの登山ルートも開拓中だとか。『有年山城プロジェクトチーム』の頑張りがあるからこそ、登山しやすく、歴史も楽しめる観光スポットとなっています。
ますます目の離せない山城へとなっていきそう。ぜひ登山してみてはいかがでしょうか。サイトや文字だけでは分からない、面白い発見があるかもしれません。