吉本興業のお笑いコンビ・からし蓮根が、水曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)で落語家の桂あおばをゲストに迎え、「先輩が同じ話をしてきたときに、初めて聞いたふりをするか」について話した。
落語家の上下関係はとても厳しいそうで、「初めて聞いたふりをするに決まってるやん」と強く主張したあおば。「なんなら俺が教えた情報で『知ってるか、お前』と言ってマウントをとってくることもあるけど、『まじすか!?』とリアクションをとる」と明かすと、伊織は「世渡り上手」と感心した。
仲のいい相手であれば「あれ、それ聞いた気がします」と確認をする伊織に対し、青空は「それ言うてましたね!」と先手を取ると明かした。
ここであおばが、師匠である桂ざこばとの稽古におけるやりとりを振り返った。あおばいわく、ざこばに短く区切った落語を3回繰り返し言ってもらい、それを真似するという稽古があるそうだ。一語一句変えずに同じテンポ・間で繰り返す練習なのだが、ざこばは3回すべてで違うセリフを言うという。
そのうちの1つを真似たところ、「俺、そんなこと言うたか?」と聞かれたそうで、心の中では「言うたけどな」と思いつつも「僕の覚え間違いですみません。もう1回言うてもらっていいですか」と頼むのだとか。するとさらに、これまでとも違う4パターン目が現れたが「それでも、『さっきと言うてることが違うんですけど』とは絶対に言わない」と説明した。
先輩が同じ話をしていたら指摘するというリスナーからは、「関西人なので、親しい先輩には『なんべん同じこと言うとんねん』とツッコむ」というメールが届いた。そのリスナーは「関西人はツッコミが礼儀」と考えているそうで、あまり親しくない先輩であっても「何回言うてるんですか」と敬語を入れたツッコミをするのだそう。
このメッセージをきっかけに、熊本県出身の伊織が関西人のツッコミ文化によって気づかされた“あること”について明かした。それは昔、スナックでバイトしていたときに起こった出来事だそうで、客のボケにツッコまなかったところ「お前ツッコまんのか。おもんないな」と言われたという。
ただ、落語家の上下関係は関西人のツッコミ文化を凌駕するほどに厳しいようで、あおばが兄弟子と銭湯に行った際のエピソードを披露した。
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桂あおば公演
『あおばと。〜ネイビーズアフロと〜』
会場:神戸新開地・喜楽館
日時:4月5日(水)18:30開場/19:00開演
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