1つ目は、流通性に優れていたこと。2つ目は、耐候性の高さ。そして3つ目は、空・海と同じ色で景観を損ねないことだそうです。
まず、流通性については、当時バケツやホースなどにも青色の顔料が使用されることが多く、市場にたくさん出回っていたため、原料が安価で手に入れやすかったという事情が、2つ目の耐候性については、青色の顔料は日光や雨などの天候がもたらす要因に対して強く、劣化や変質を起こしにくい性質があったのだそうです。
3つ目「景観を損ねない」については、爽やかな青色のシートはどんな場面でも「その景観に溶け込みやすいと考えられた」のが理由とのことでした。

この、オレンジからブルーへのカラーチェンジは、当時シート類を使用していた業界団体の会議でも話題にのぼり、シートの色を帆生地や綿生地などの「黄色やオレンジ系統」にしていた他のメーカーでも、そのほとんどが一斉に青色の顔料を使用し始めました。それから50年以上、萩原工業をはじめとした各メーカーでは、青色の合成樹脂製シート・通称「ブルーシート」を作り続けています。
近年はSDGsが意識される世の中になりました。現在萩原工業では、再生原料を使用した環境にやさしいエコシートや、防災・減災に特化した燃えづらいシート、また、ピンクやグリーン、和柄、ジーンズ調などデザイン性に優れたシートまで、多様なシートを開発し続けているとのことです。

ブルーシートの今後について、浅野さんは「シートには、まだまだ可能性があります。色や形、素材まで、これからもさまざまな可能性を探って進化させていきたいです」と展望を語りました。
(取材・文=村川千晶/放送作家)





