【衝撃の真相】冬の定番アイス「雪見だいふく」←実は「月見だいふく」だった!? 幻の前身の存在も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【衝撃の真相】冬の定番アイス「雪見だいふく」←実は「月見だいふく」だった!? 幻の前身の存在も

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ちなみに、全国で夏にも雪見だいふくを販売するようになったのは2018年からです。発売当初の「冬に食べるアイス」というコンセプトのもと、お茶の間の方々に「冬に暖かい部屋で食べる」シーンを提案し続けてきました。そのおかげで冬にアイスを食べることも当たり前となったのですが、ありがたいことに「夏にも雪見だいふくを食べたい」というお声を多くいただくようになり、通年販売に踏み切りました。

また、雪見だいふくは今までに50種を超えるサブフレーバーも販売してきたんです。よもぎ餅をイメージした緑の「月見だいふく」や桜餅をイメージした「梅見だいふく」などは、懐かしいと思ってくださる方も多いのではないでしょうか。

1992年発売「月見だいふく」
1992年発売「月見だいふく」
1992年発売「梅見だいふく」
1992年発売「梅見だいふく」

――雪見だいふくの変わった誕生物語も耳にしたのですが……?

【中田さん】 「雪見だいふく物語」ですね(笑)。開発担当者の間で代々受け継がれている“マル秘ファイル”が存在するのですが、そのなかに「雪見だいふく物語」なるものが受け継がれています。そこには中秋の名月を見てアイスを楽しむウサギと家族の様子が描かれていて、そのウサギは月から持ってきたお餅でアイスを包んで食べています。冊子のなかでは、これが雪見だいふくの誕生とされています。「雪見だいふく」ではなく、本当は「月見だいふく」だったのかもしれません。子どもたちからも親しまれ、愛されたいという気持ちで作られた物語です。

「雪見だいふく物語」
「雪見だいふく物語」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 言わずと知れた人気アイス「雪見だいふく」。誕生の背景には、意外なストーリーやアイス業界の常識を覆す挑戦がありました。雪見だいふくファンは、今や日本にとどまらず海外でも増加しているのだとか。マニアの間では、雪見だいふくを使ったアレンジレシピも次々と生み出されています。

 インタビューに応じた中田さんは取材当日も開発現場に足を運んでいたそうで、販売開始から40年が経った今でもまだまだ進化に余念がありません。これからも「雪見だいふく」の進化から目が離せません。

(取材・文=藤田慶仁)

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