ネオン街にうずまく男の欲望とホステスの悲恋…水商売を扱った昭和歌謡の魅力と流行の理由に迫る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ネオン街にうずまく男の欲望とホステスの悲恋…水商売を扱った昭和歌謡の魅力と流行の理由に迫る

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 きらめくネオン街で繰り広げられる出会いと別れの物語……昭和にはどういうわけかホステスなど水商売について歌った楽曲が数多くありました。いわゆる“お水歌謡”の魅力とについて、シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリと、シンガーソングライターでTikTokerの橋本菜津美が紹介します。

昭和に"お水歌謡"が生まれた背景とは?(画像はイメージです)

【中将タカノリ(以下「中将」)】 昭和の曲って、ホステスさんや水商売について歌った曲が多いと思いませんか?

【橋本菜津美(以下「橋本」)】 確かにそうですよね。カラオケスナックでは今でもそういう歌が歌われていますし、ホステスさんとの不倫がテーマだったりしてドロドロしたものを感じます。

【中将】 最近だとそういう曲があんまり受け入れられないですよね。キャバクラやガールズバーの女の子との恋愛を歌った曲とかあまり聞かないし(笑)。

【橋本】 そうですね(笑)。細かいことにこだわらず、あることをありのままに歌っているのが昭和の楽曲の良さなのかもしれません。

【中将】 今回はそんな昭和の”お水歌謡”について紹介していきたいと思います。まずはいかにもな曲です。松山恵子さんの『ホステス小唄』(1966)。

【橋本】 コーラスの「酔っぱらった振りして 人の彼女に手を出すな」っていうのがすごいですね!

【中将】 鈴木弘二とクリスタル・エコーズというムードコーラスグループのようですね。ここがスナックなのかクラブなのかラウンジなのかわかりませんが、酔って乱れる男と女という感じがよく出ています。世の男性たちはこういうハプニングを求めて夜の街に繰り出していたわけですね。

【橋本】 ちなみに中将さんは水商売系ならどんなスタイルのお店が好きですか?

【中将】 僕はあまり隣に女の子に付いてもらいたいと思わないので、スナックが一番楽ですね。

【橋本】 同意です! 隣に付いてもらって楽しい場合もあるけど、気を遣うことも多いですもんね。

【中将】 トークとかプロ目線で見ちゃうもんね(笑)。よっぽど上手な人じゃないと落ち着かない。

 さて、次にご紹介する曲はホステスさんの悲しみについて歌った曲です。バーブ佐竹さんで『ネオン川』(1966)。

【橋本】 「好きで来たのじゃないけれど いつか知らずに流されて」……暗い! 今のキャバクラとかだと、人気が出ればタレントになったり大きなファッションイベントに出演したりとポジティブさがあるんですが、昭和の水商売って、本当に「お金のために仕方なく」的なネガティブなイメージが強いですよね。


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中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2023/04/14/火 20:30-21:00

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