――「ililil（イルイルイル）」への注目度もかなり上がっているのでは？
「#天使界隈」のおかげでブランド認知が増加し、最近は秋葉原の人気メイド喫茶の制服を作りました。またポップアップ開催では、昨年の3倍の来店がありブランドとして成長したと感じます。ジャージ素材のパーカがお目当てのお客様が多いですね。特に白×水色・黒×水色のハイネックパーカーが売れている印象。マストアイテムはやはり人気が高いです。初期の頃はジャージやヘッドドレスをまとった方もいらっしゃいましたね。
――「ililil（イルイルイル）」とはどういう意味なのでしょうか？
「イル」とは、ヒップホップ用語で「病的なぐらいやばい」という意味。その意味を踏まえて「私がいるもの（欲しいもの）」と「世の中がいるもの（欲しいもの）」を掛け合わせた“ヤバイもの”を作ろうという意味が込められています。
――最後に、「水色界隈」「天使界隈」の魅力を聞かせてください
手に届きそうで届かない、少し危ない印象が魅力ではないでしょうか。「水色界隈」と「天使界隈」は似ているところはあるものの、特に天使界隈は“儚さ”を究極に表現した今までに無かったジャンルだと思います。また、天使界隈はキャラクターものの推しアイテムとの親和性も強く、アイテムの取り入れやすさや幅広さが特徴です。少しニュアンスを取り入れることで、「サブカル天使」や「地雷天使」など新たなジャンルに分岐しやすいのも魅力のひとつですね。
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もともとは一部の界隈のみで楽しんでいたファッションジャンルだったものが時代背景に合わせて進化し、いま多くの若い世代に愛されています。今後、性別・年齢問わず多くの人々に浸透していくのでしょうか……ワクワクしますね！
（取材・文＝弘松メイ）
◆ililil（イルイルイル）
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