そのままはもちろんお菓子やドリンクなどにも使われ、私たちの生活に身近なフルーツのナンバーワンと言っても過言ではないバナナ。かつて「朝バナナ」や「バナナケース」が話題となり、テレビの情報番組などで取り上げられた際にはスーパーの棚からバナナが消えるという現象も起こすほど、ヘルシーフードとしても広く認知されています。
最近ではコンビニでも手に入るようになったバナナですが、「購入したのはいいが黒く変色してしまった……」という人は少なくないのでは? そこで今回は『コープこうべ商品検査センター(以下、商品検査センター)』に変色する理由や保存方法のコツなどを聞いてみました。
――バナナを買って2〜3日で皮が黒くなってしまったという話をよく聞きます。
【商品検査センター】これはかなり多くの方が経験されることだと思います。でも、黒くなる理由については案外知られていないようです。
――バナナは熱帯の果物なので「温度変化に敏感」と何かで読んだことがありますが、それも理由のひとつでしょうか?
【商品検査センター】そうですね。確かに極端な高温や低温は変色の原因となります。それに衝撃にも弱く、そういった刺激を受けると皮や中身が黒くなってしまいます。バナナは実はデリケートな果物なんです。
――バナナを上手に保存するにはどのようにすればいいのでしょうか?
【商品検査センター】まず保存温度ですが、最適温度は15度~20度とされています。例えば、人の出入りが頻発なリビングやキッチンがおすすめです。直射日光の当たらない、風通しの良いところでの保管が望ましいです。
――夏場は室温が20℃を超えることもありますが、その場合はどうすれば?
【商品検査センター】暑い時期は、熟しているサインの“茶色い点(シュガースポット)”がバナナに出てくるのが通常よりも早くなります。これは熟すスピードが早くなってしまうからで、それを避けるには皮が変色してしまいますが、冷蔵庫の野菜室で保存する方法があります。
――時期に合わせて保存方法を変えることが大切なんですね!
【商品検査センター】その通りです。保存方法が適切であれば、最後までおいしく食べることができます。