――果物自体ではないのですが、フルーツ缶詰の内側が気になります。開けたとき、缶の内側が白いうろこ状になっていたり、黒くなっているのは何が起きているのでしょうか?
【商品検査センター】一般的にフルーツ缶は内側にスズを塗り、缶内およびフルーツやシロップに残っている酸素と反応させることで色や香りなどの変質を防止しています。酸素とスズが反応した部分はスズが溶け出すことにより缶の素材の色が透けて見えるので、黒く見えたり白いうろこ状になることがあります。
――缶内に溶け出したスズを食べても問題はないのでしょうか?
【商品検査センター】スズを食べたとしても体内に吸収されることなく排出されるため大丈夫です。ただ、穴が開いていたり変形したりして缶の密封状態が損なわれていた場合はフルーツやシロップの品質を保つことができません。開けたとき、中身の色やにおいが変わっていた場合は食べないでください。また、開封後は別の容器に移してなるべく早めに食べることが大切です。
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今回話を聞いて、バナナやフルーツ缶に変色があっても保存方法や知識があれば安心できるということが分かりました。ただし、においや味に劣化があれば適切な保存ができておらず傷んでいる可能性が高いため食べないことをおすすめします。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』内「コープスコープ はかるたいせつ」2023年4月18日放送回より