ツアーの見どころのひとつは「尼崎閘門(通称:尼ロック)」。
パナマ運河方式として日本で最初に建設された、現在でも国内最大級の閘門です。尼崎を水害から守っている施設の中に入り、門の開閉と水位の変化を見ることができます。
ツアーでは、手ぶらで参加できる「尼崎市立魚つり公園」での魚釣り体験も。スタッフが釣りのコツを教えてくれるので、初心者でも安心とのこと。釣りのあとは、尼崎で捕れた新鮮な魚を、併設されているバーベキュー場で食べることもできます。
尼崎運河クルーズツアーは、今年7月からスタートする県の大型観光キャンペーン「兵庫ディスティネーションキャンペーン」開始に併せて実施予定です。
また近年、尼崎の海では、SDGsに関連する取り組みにも力を入れています。ツアーに協力する武庫川渡船代表の宮本悦男さんが理事長を務めるNPO法人 武庫川ECO-LABOでは、“フィッシュシェアリング”を実施。たくさん捕れた魚を持ち帰ることができない場合などに、その魚をこども食堂や団体などに“お裾分け”するというものです。循環型社会に向けた新たな取り組みとして注目を浴びています。
関連事業として、尼崎市総合文化センターでは、5月27日~7月2日まで美術展「魚へのまなざし-長嶋祐成と大野麥風-」を開催。二人の画家が描く魚の絵を通して、日本の豊かな海の恵みを感じることができます。あまがさき観光局の担当者は、「美しい魚の絵をご覧になり、運河で実際の海を体験してほしい」と話していました。
現地に足を運び、体験することで新たな発見がありそうです。
(取材・文=岡本莉奈)
【「ひょうごフィールドパビリオン」の展開/兵庫県公式ホームページより】
■魚へのまなざし-長嶋祐成と大野麥風-
会場:尼崎市総合文化センター 美術ホール4階・5階
会期:2023年5月27日(土)~7月2日(日)
時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)※火曜日休館
チケット:一般 700円/シニア(65歳以上)/大高生 600円/中学生以下は無料
障がい者手帳等を持参の方は半額、その介助者1名は無料