5月5日、石川県能登半島にある珠洲市でマグニチュード6.5、最大震度6強の地震が起きた。
能登半島では2020年12月から群発地震が発生している。気象庁によると、8日までに震度1以上の地震が391回も起きた。
昨年(2022)年6月19日にはマグニチュード5.2、最大震度6弱の地震があったばかり。5月5日以降でも300回近く起きている。
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日本地震学会会員で「はりま地盤・地震研究会」代表の西影裕一さん(兵庫県姫路市)は、発生翌日に震央(震源地)の珠洲市に入り調査し、自然の脅威を目の当たりにした。
調査中も震度1~2の余震が頻発。体感的には震度3程度の強さだったという。
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能登地方では2018年頃から地震が増加傾向にあり、「群発地震」との見方が強い。
政府の地震調査委員会は6日の臨時会合で、2020年12月から活発化した地震活動のうち最大規模の地震で、「なぜ、このような規模になったのか不明」とした。そして一連の地震活動は「当分続くと考えられる」との見解を示した。
2022年6月の地震は、地下に存在する”大量の高圧の地下水”によって地面が隆起して引き起こされたと考えられており、こうした地殻変動が原因との見方もある。
「能登地方の地下に流入した大量の流体によるものではないか」という説もあるが、現在のところはっきりとした原因はわかっていない。この地震は今後も引き続き起きる可能性は高いという。