「仙人が住んでいそう」長野にある日本一の桃源郷 夢のように幻想的な風景が大反響 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「仙人が住んでいそう」長野にある日本一の桃源郷  夢のように幻想的な風景が大反響

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紅白が混ざり合う源平桃((C)写真AC)

ーー花桃の鑑賞スポットとして発展していく中で、大変だったことはありますか?

「管理が一番大変ですね。花が終わったあと、剪定をまずやるんですが、5月の連休明けから6月いっぱいまでにやり終えます。できるときは冬も剪定するので、年に2回の剪定ですね。それから、春と秋には草刈りをして、冬に施肥をします。剪定はさすがに我々だけではできないので、業者も入れて行いますが、草刈りとか施肥は全部、地元住民の有志がやっています。実は花桃の寿命がどのくらいなのかも、正確にはわかっていません。大体40年くらいかなとは言われていて、入れ替えもしていかないといけないので、維持管理が大変ですね」

ーー阿智村は雪も降りますが、管理に影響はありますか?

「毎年、雪は積もりますね。雪は花桃の木に積もっても大丈夫なんです。花桃は寒さにはわりと強いんですが、台風や雨、風にはもろに影響を受けてしまうので、倒れちゃったりします。数年前の台風でも、被害がありました」

ーー年々、観光地としての注目度が高まっている印象がありますが、いかがですか?

「たくさん来ていただけるのはとても嬉しいです。ただ、駐車場や渋滞問題とか、収容能力の課題や人手不足などの問題もあります。花桃の里実行委員会は10人で運営しています。やりたいって誰か若い人が手を挙げてくれたらいいんですが、なかなか……(笑)。協力してもらいながら、地元有志でなんとかやっています」

ーー4月26日まで開催された、今年の花桃まつりはいかがでしたか?

「今年は開花の途中で急に寒くなった日が数回あって、霜の被害を受けてしまった影響で残念ながら少し色がよくなかったんですよ。ボリュームもあまり出ていなかったな〜と。蕾がもう少しで開くという時に霜にあたると、花が咲きにくくなっちゃうんですね。そんな状況の中でも、コロナ前に比べて8割くらいお客さんが来ていただいて、花桃を見て『きれい!』と喜んでくださったので嬉しいですね。また来年に向けて、花を咲かせるように努力していきます」

ーー今後の『花桃の里』、どのように発展していくでしょうか?

「なるべく持続可能な形で続けていきたいですね。『花桃の里』会場もまったく同じだとお客さんも飽きてきちゃうので、遊歩道を少し変えるなど工夫しながら、これからも皆さんに喜んでいただけるようにやっていきたいと思います」

約20万人が訪れる月川温泉郷『花桃の里』(AyuMiさん提供@a_yumi0425)

◇ ◇ ◇

 フォトグラファーAyuMiさんのTwitter(@a_yumi0425)やInstagram(@a_yumi0425)では、日本各地の絶景写真を見ることができます。

(取材・文=五ヶ瀬あお)

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