話題は「挫折の経験」へと展開。挫折を感じたことがないという近藤は、「世の中の人が『これが挫折だ』と感じるのは、引退するときかな」とコメント。さらに、自身の引退時についても振り返った。
「やっぱり引退したくなかった。いつまでたっても『日本代表になりたい』と思ってた。引退って、今までやってきたことが全部終わっちゃうやん。心が折れたというか、人生終わったって本当に思った」(近藤)
そんなどん底から、妬み・嫉み・嫉妬、そのすべてをプラスに変えて近藤は『R-1ぐらんぷり』に出場した。
挫折経験について「障がい者になったこともですけど……。1番大きかったのは、東京パラリンピックに直前で出られなくなったこと」と語ったのは久保。その発言を聞いた近藤は「そこを1番の挫折と言えるのがすごい!」と尊敬の念をあらわに。「俺だったら障がいを持ったときに『人生終わった』と思っちゃう。けどそれを乗り越えて、楽しいって思えるようになって、目標もできて。そのうえで『挫折はオリンピックに出られなかったこと』と言ったのには、ちょっとグッと来た」と感心した様子だ。
ここまで話を聞いていたパーソナリティの中田は「アスリートは絶対にたくさんの挫折をしている」とコメント。「でも乗り越えたら過去のことは忘れちゃうのね。いま言ったのはたぶん最近の挫折だったんじゃないかな。それより前は乗り越えてるから」と続けた。
この言葉に大きくうなずいた近藤。「みんな『過去は変えられない』と言うけど、俺は変えられると思っていて。未来でその過去を肯定できるようにしていくことで、過去は絶対に変わっていく。アスリートはそういう生き方をしていると思う」と主張した。
近藤の前向きな言葉に、「僕は失敗したら成長できると思っている」と重ねた久保。「むしろ(東京パラリンピックに)出場できなかったことも障がい者になったことも僕にとってはもう財産だと思ってるし、そうなるように生きていきたいと思ってる。『悔しいな』『なんでやねん』と思う気持ちもまだありますけど、財産にしていくためにはかっこよく生きていかないとと思いますね」と力強く語った。
※ラジオ関西『アスカツ!』2023年4月15日放送回より
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『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
【番組公式Twitter】
ABUのラジオ番組「アスカツ!」は毎週土曜日20:30〜ラジオ関西で放送しています!!
今週のゲストは、ABU受講生であり講師でもあるパラ水泳界のアツオさんと、元Jリーガーであり情熱家の近藤岳登さんです🔥🔥🔥
あつあつなトーク内容となっております💪😳
radikoでも聴けますのでぜひお楽しみに‼️ pic.twitter.com/ngsZwRzSfA— アスカツ! (@asukatsu_abu) April 15, 2023