人知の及ばない世界へようこそ 大阪歴史博物館「異界彷徨―怪異・祈り・生と死―」 6月26日(月)まで | ラジトピ ラジオ関西トピックス

人知の及ばない世界へようこそ 大阪歴史博物館「異界彷徨―怪異・祈り・生と死―」 6月26日(月)まで

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「大坂七墓」の一つで、江戸時代後期から明治時代にかけて土葬や火葬が行われた「梅田墓」(JR大阪駅北側の再開発地域「うめきた」に位置)の副葬品も展示。仏像や鳥居、人や動物をかたどった土人形のほか、とっくり、急須、茶碗のミニチュアなど、亡き人々への弔いの気持ちがこもった品々がケース内にずらりと並ぶ。

「梅田墓出土遺物」。死者とともに多数の土人形や副葬品が埋葬されていた=江戸時代後期~明治時代、大阪市北区の大深町遺跡。大阪市教育委員会蔵
「梅田墓出土遺物」。死者とともに多数の土人形や副葬品が埋葬されていた=江戸時代後期~明治時代、大阪市北区の大深町遺跡。大阪市教育委員会蔵
土人形やままごと用のミニチュア陶器は、子どもの埋葬に供えられたとみられる=江戸時代後期~明治時代、大阪市北区の大深町遺跡。大阪市教育委員会蔵
土人形やままごと用のミニチュア陶器は、子どもの埋葬に供えられたとみられる=江戸時代後期~明治時代、大阪市北区の大深町遺跡。大阪市教育委員会蔵

 同館の大澤研一館長は「人間が住んでいる世界の真横に違う世界が連続して存在している感覚、身近にあるが説明しがたい世界を知ってほしい。そして、それを見つめている自分は何者かと考えて、展覧会を楽しんでもらえたら」と話している。

「地こく変」(部分)菅楯彦筆、明治41(1908)年、大阪歴史博物館蔵
「地こく変」(部分)菅楯彦筆、明治41(1908)年、大阪歴史博物館蔵

 27日(土)、6月10日(土)、24日(土)の午後2時から、同館4階講堂で、俵和馬学芸員によるスライドトークが開かれる。先着180人(当日午後1時半から受付開始)、参加無料(観覧券もしくは半券提示が必要)。
問い合わせは同博物館06-6946-5728。

◆特別企画展「異界彷徨―怪異・祈り・生と死―」
会場:大阪歴史博物館(〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32)6階特別展示室
会期:2023年4月28日(金)~6月26日(月)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜
観覧料:大人600円、高大生400円

同館ホームページ http://www.mus-his.city.osaka.jp/
展覧会特設サイトhttps://ikai-houkou.com/

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