トンネル内はすれ違って通ることができないほど狭いため、反対側から人が来たらバックしなければいけないんです。
反対側を確認してからでないと通れないため声かけが必要で、向こう側をのぞきこみながら「通りますよ〜」「今いいですか〜」と言わなければならないそう。そしてトンネルをくぐって出たときには「お先に〜」「ありがとう〜」という言葉の掛けあいが自然と生まれているのだとか。
たとえばここを通る小学生たちだと、朝なら「おはよう」、日中なら「こんにちは」などのあいさつがちゃんと言えるようになったり。このマンボウトンネルを通じて、人と人とのコミュニケーションが生まれているんだそう。
はじめのうちは、こんなにも狭くて低くて通りにくいトンネルはただ珍しくておもしろい存在なだけで、「これってほんまに必要なん?」と思っていました。しかし、周辺住民の皆さんにとっては日常的に利用するほど便利なだけでなく、人と人とをつなぐ“なくてはならない大切な存在”、それがマンボウトンネルだったんですね。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2023年5月17日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)