大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日 184日間)では、会場内の支払い手段が全てキャッシュレス決済となる。
17日、大阪国税局が大阪ステーションシティ(大阪市北区・JR大阪駅)で開催した税金のキャッシュレス納付促進イベントで、万博会場での支払い”全面キャッシュレス”をPRした。
イベントには大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場、兵庫県のマスコットキャラクター「はばタン」や大阪府の「もずやん」など近畿2府4県のキャラクターが、国税庁の「イータ君」(国税電子申告・納税システム「e-Tax」からのネーミング)も駆け付けた。
背景に、日本のキャッシュレス推進の加速化が挙げられる。日本国内では、諸外国に比べて現金派が多く、キャッシュレス決済に抵抗感を示す人の割合も一定数いる。
2020年、日本でのキャッシュレス決済比率は29.8%と、韓国の93.6%、中国お83.0%、アメリカの55.8%などと比べて低い(一般社団法人・キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ2022」より抜粋)。
■ポスト万博に見える世界「キャッシュレス決済をどう広げるか」を課題に
大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会によると、万博で全面的にキャッシュレス決済とするのは初めて。
キャッシュレスシステム導入より、売店やレストランなどの施設での支払いの簡素化、会計時間の短縮、非接触によるウィルス対策、店舗で管理する現金をなくして盗難被害を防ぐというメリットを挙げている。そして、決済手段を持たない外国人来場者、修学旅行等で訪れる学生向けに、プリペイドカードの販売などのサポート手段を検討するという。