社会進出したパリ女性の代表的存在「マリー・ローランサンとモード」京都市京セラ美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

社会進出したパリ女性の代表的存在「マリー・ローランサンとモード」京都市京セラ美術館

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 第一次世界大戦後、自由を求めて女性が社会進出したフランス・パリで交流した、画家のマリー・ローランサンとファッションデザイナーのココ・シャネルの足跡をたどる展覧会「マリー・ローランサンとモード」が京都市京セラ美術館(京都市左京区)で開かれています。

 ローランサンとシャネルはともに1883年生まれで、芸術家が世界中から集まった華やかなパリで活動しました。

 ローランサンはパステルカラーを使って女性を幻想的に描きました。シャネルはスポーツウェアのジャージー素材を女性服のデザインに取り入れ、活動的かつエレガントなファッションを提案して、それぞれ高い評価を得ました。

 上流階級の女性の間でローランサンに肖像画を依頼するのが流行し、シャネルの依頼を受けてローランサンが描いた絵が今回、公開されています。『マドモアゼル・シャネルの肖像』はシャネルが40歳頃の肖像画で、やわらかなスカーフをまとい甘く気だるいポーズをとっています。

マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》 1923年 油彩/キャンヴァス パリ、オランジュリー美術館  Photo ©RMN-Grand Palais(musée de l'Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》 1923年 油彩/キャンヴァス パリ、オランジュリー美術館  Photo ©RMN-Grand Palais(musée de l'Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

 シャネルはこの絵を「似ていない」と受け取りませんでした。丈夫で動きやすく洗練された洋服を作る自分のイメージに合わないと思ったのかも知れません。シャネルは描き直しを望みましたが、ローランサンは毅然と断り、二人は仲違いしました。

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