つらい時期に前を向いて頑張ってこられた原動力について、それぞれに尋ねた。
「大事な親友を亡くしたときは、意欲もなくなり、なにもできなくなってしまうほどつらかった。そのなかで救われたのは、ほかの友人や家族などのあたたかな声がけで、それらにとても支えられました。そのため、学園でも悩みを抱えている生徒たちのことをしっかり支えてあげようという意識があります」(松井学園長)
「私は小学校に入るまでなかなか話すことができず、そのなかで『聞き取る力』というのを感じていました。ラジオから聞こえてくる声や音楽に、『いつか自分もこんなふうにおしゃべりができる人になりたい』と強く願ったことを覚えています」(葛貫校長)
「うつ病を患ったことが、私にとってとてもつらい経験でした。そんなときに支えになったのが、父の『休むことも生きること』という言葉です。ほかにも、仲間の力というのも復活するための大きな原動力となりました」(丸岡さん)
現在、全国各地から学生が集まっている松実高等学園。なかには、新幹線で登校する生徒もいるのだそう。問い合わせ件数がどんどん増えていることからも、今後は寮の設立も視野に入れているという。「今後は(学園のある)埼玉県春日部市だけでなく全国に学園を増やし、春日部市に来られない人にも『近くにあると安心する』という場所を作っていきたい」と今後の展望を示した。
※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2023年5月14日放送回より
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【番組公式ブログ】
今回は松実高等学園の松井学園長、初等部・葛貫校長、同学園の顧問をされている丸岡いずみさんの御三方をゲストにお迎えしました。不登校で悩んでいた生徒さん達が、同学園に入り、生き生きと学園生活を楽しまれているお話、そして感動の卒業式の模様、素晴らしい志と取り組み、是非お聴きください! pic.twitter.com/VUbObfyZB3
— 明日への扉〜いのちのラジオ+〜 (@asu_heno_tobira) May 9, 2023