スイーツ開発で要支援者にやりがいと楽しさを 「誰もが輝ける地域社会」目指す明石の会社 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

スイーツ開発で要支援者にやりがいと楽しさを 「誰もが輝ける地域社会」目指す明石の会社

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 高齢であっても障がいがあっても、安心して自立した生活ができる社会が求められている。多くの支援事業が日本各地で繰り広げられるなか、兵庫県明石市に「誰もが安心して暮らせるまちづくり、地域づくり、人づくり」を目指して事業を展開する会社がある。高齢者・障がい者・児童の支援を手がけ、現在神戸市と明石市で計7事業所を展開する『グッドフェローズ株式会社』だ。

 若い力も生かし、スイーツ商品の開発などさまざまな形での支援を実現している同社の取り組みについて、採用と人材教育や新商品開発などを担当する田中愛美さんに詳しく話を聞いた。

「笑顔であいさつ&ハイタッチが飛び交っている地域社会」を目指す同社の取り組みのひとつ、“わくわくビレッジ”の構想イメージイラストがオフィス外壁に掲げられている

 同社では2017年に「Glück135(グリュック・イチサンゴ)」というチョコレートスイーツブランドを立ち上げた。製造から販売まですべて同社で行っている。べルギー産の高級チョコレートをぜいたくに使用したガトーショコラやガトーバー(ガトーショコラを片手でさっと食べられるサイズに仕上げたもの)、動物型の焼きチョコなどさまざまな種類がラインナップ。明石市役所や関西スーパーなどで販売しており、家族連れなどに好評だという。

Glück135が製造する抹茶ガトーバー
Glück135が製造する抹茶ガトーバー

 じつは田中さん、大学院生の頃にグルテンフリーについての研究を行っていたとのこと。同社に就職したのは、障がい者支援の菓子製造の中で取り扱うグルテンフリースイーツなどの開発に関わりたいと考えたからだそう。

インタビューを受ける田中愛実さん
インタビューを受ける田中愛美さん

 そんな田中さんが携わり、新たに販売を始めたのが、玄米やオレンジが入っている割れチョコだ。

田中さんが商品開発をした割れチョコ
田中さんが商品開発をした割れチョコ

 玄米のサクサクとした歯触りがよく、抹茶と玄米という和の素材の組み合わせも好評だそうだ。「障がいのある方に、ものづくりや販売の楽しさを実感しながら働いてもらえているのではないかと思います」と田中さんは笑顔を見せた。

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