等々力→神戸622kmチャリ移動で話題の川崎サポ「勝ち点以上のものもらった」 神戸「自然と総出の出迎えに」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

等々力→神戸622kmチャリ移動で話題の川崎サポ「勝ち点以上のものもらった」 神戸「自然と総出の出迎えに」

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 6月3日、J1リーグ第16節ヴィッセル神戸と川崎フロンターレの試合(会場:ノエビアスタジアム神戸、以下ノエスタ)が、台風2号の影響により選手の移動叶わず中止となった。そのなかで、“チャリ神戸”と称し、神奈川・等々力から6日間かけて自転車でノエスタに到着した川崎サポーターがいた。旅の終着点では、神戸スタッフが総出で、旗を振って花道を作るなどして“勇者”を盛大に歓迎。試合のないスタジアムで展開されたこの交流は、“勇者”本人のツイートが2.4万いいねを記録するなどネット上で大きな話題となっている。

 チャリ神戸を見事完遂した、Twitterアカウント「夜へ急ぐ人」こと小野田さんに、600キロ超に及ぶ自転車旅や、神戸での出会いに対する思いなどをインタビューするとともに、ヴィッセル神戸の担当者からも、賞賛を受けた今回の対応について聞いた。

ノエスタで神戸スタッフの大歓迎を受ける(小野田さんTwitterより)
ノエスタで神戸スタッフ総出の大歓迎を受ける(写真:小野田さんTwitterより)(C)VISSEL KOBE
ピッチ内へ特別招待 「イニエスタ」と記念撮影(小野田さんTwitterより)
ピッチ内へ特別招待 「イニエスタ」と記念撮影(写真:小野田さんTwitterより)(C)VISSEL KOBE

 小野田さんはテレビの制作会社に勤務。神戸戦のタイミングで仕事が一段落したため休みを取り、“チャリ神戸”を計画したという。そして5月29日正午過ぎ、フロンターレの本拠地である等々力陸上競技場前を出発した。

 30日は静岡県内をひた走り、31日には台風の予報に「試合中止になったりして。まさかね、、、」と不安を吐露しつつ愛知へ。6月1日夜には、豪雨のため滋賀県大津市に臨時宿泊。翌2日の悪天候による大津丸一日滞在を経て、試合当日の3日午前2時半前、神戸に向けて再び自転車をこぎ始めた。

 小野田さんが“悲報”を知ったのは、その約6時間後。等々力から走り続けること573キロ地点でのことだった。「#悲劇のラスト36キロ」とハッシュタグを付けたツイートには、川崎のみならず神戸サポからも、ともに悲しむ気持ちやいたわりの言葉が寄せられた。

 メッセージの中には、引き返すことを想定し、帰路の安全を願う内容も目立ったが、小野田さんは約30分後に再開宣言。艱難辛苦を乗り越えて600キロ以上を走破し到着したノエスタで、Twitterにより動向を把握していた神戸スタッフの旗と横断幕による歓迎という、思いもよらぬ景色に迎えられた。その後、ピッチへの特別案内なども行われた。

☆☆☆☆☆

―――このたびは本当におつかれさまでした。まずは、ノエスタ到着時のお気持ちを聞かせてください。

【小野田さん】 じつは、スタジアムには裏から入ってしまって。一周してみようと(おもてに)行ったら旗がいっぱい見えて、大学の応援団の練習か何かかと思いました。そこで、邪魔しないようにと迂回しようとしたら皆が拍手し始めたので、最初は何だか違う世界に入ったような、率直な気持ちは「え! こわ~! 俺そんな歓迎されることしてないのに」みたいな感じでした(笑)。

 でも、笑顔で拍手してくださるのがすごくうれしくて。フロサポ(川崎のサポーター)もいたんですけど神戸サポもたくさんいらっしゃって、ほんと皆さん優しかったので、(驚きが)感激や喜びに変わりました。(チャリ神戸は)軽い気持ちでメッセージも無く始めたものでしたから、申し訳ないなと思いつつでした。

―――チャリ神戸は、ある方の企画がきっかけだったそうですね。

【小野田さん】 ガンバ(大阪)応援ユーチューバー・イクパッパさんの、等々力からパナスタ(パナソニックスタジアム)まで自転車行く企画(2021年実施「チャリパナ」)が、いち視聴者として面白くて、神戸戦の前に仕事がガサッと抜けたし行ってみようと考えました。ただ、後から知ったことには、イクパッパさんは電動自転車だったらしく……。僕も電動にすれば良かったなと思ってます(笑)。

―――筋肉痛などは大丈夫ですか?

【小野田】 昨日今日(3日、4日)は脚が張ってはいるんですが、ピークは大津の時でした。ヤバかったです。

―――それでよく神戸までたどり着かれましたね。良かったです。

【小野田】 自転車なので途中で帰ることもできず(笑)。大津で休めたのが良かったです。皆さんから温かいコメントもいただいていたので、頑張ってみようと思いました。

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