子どもと遊びに行った雨上がりの公園で、仏のように優しいおじさんと出会ったという体験談がTwitterに投稿され、話題となりました。ツイートを投稿したうめ湯さん（@ume_koumecha）は、ちょうど1歳になったばかりの娘さんを持つお母さんです。
ようやく大雨が明けた6月3日、娘さんと一緒に小さな公園に遊びに行ったうめ湯さん。すると見知らぬおじさんが、遊具を撫でている姿が遠目に見えました。一瞬、不審者……！？と警戒したうめ湯さんですが、よく見ると、雨に濡れた遊具を拭いてくださっていることがわかりました。
うめ湯さんが「公園を管理している方なんですか？」と聞いたところ、「職場が近所でね、雨が止むと休憩がてら拭きにくるんです」とのこと。なんて優しい方なんだ……！と、うめ湯さんが感動していると、おじさんは「子どもが来てからだと変質者と思われて親御さんを不安にさせるから、いつもは子どもが来る前に拭くんだけど、今日はちびちゃん（うめ湯さんの娘さん）の方が早かったねぇ〜」と続けます。
親御さんたちへの配慮にも更に感動し、「ありがとうございます…！」とおじさんにお礼を伝えながら、最初、不審者かもしれないと警戒してしまったことを心の中で反省するうめ湯さんでした。
ツイートを投稿したうめ湯さんに、話を聞きました。
ーー今回の出来事があった日時と公園の様子を教えてください。
「6月3日の13時過ぎのことでした。近所にある小さい公園で、滑り台付きの小さいジャングルジムとスイング遊具があります。おじさんが拭いてくださったおかげで、娘も滑り台で遊べるようになって嬉しそうでした。本当にありがたいです」
ーーおじさんはどんな方でしたか？
「50代くらいの方で、普通のおじさんでした。遊具をフェイスタオルで拭いたり、遊具周りの水たまりを埋めたりと、子どもが遊びやすいようにしてくださっていました。スイング遊具に乗ってる娘が手を振ったところ、真顔で手を振り返してくれました。変質者だと思われるから……というお話があったので、もしかしたらそれも気遣いだったのかなと思いました」
ーー今回の出来事について、どう思われましたか？
「変質者だと思われないようにという気遣いはとてもありがたいのですが、せっかく子どもが遊びやすいようにと色々してくださってるのに、優しい方が怪しまれないように行動しなきゃいけないなんて、悲しい世の中になってしまったなと思いました。そんな私も最初は遊具を愛でてる変な方だと勘違いしてしまったので、申し訳ない気持ちです……心の中で何回も謝りました。少し治安が良くない地域なので、警戒してしまいました。
また、最近では年配の方の意見で、公園の閉鎖など子どもが遊ぶ場を無くしてしまう事例を見かけたり、私自身も普段から子連れだと肩身が狭い思いをすることが多いのですが、今回、子どものことを思ってくださっている方と出会えて、とても嬉しく思いました」
優しいおじさんの行動に、リプライや引用ツイートでは多くの感動の声が寄せられました。
「こんな利他を極めた善人がいらっしゃったとは……！」
「あえて気付かれないようにする善行、素晴らしすぎます」
「どうかこの優しいおじさんに幸せがたくさん訪れますように」
「私も雨上がりにはタオルを持って公園に行くけど、我が子のためじゃなくて普段からこういうことができる方は本当に尊敬する！」
「最近、子どもがうるさくて迷惑みたいな声ばかり耳にするから、こういう方もいるんだなぁと思うと、ありがたいし嬉しいです」
