18年前、神戸市立小学校で当時5年生だった男性が、同級生から暴行やたかりなどを受けた問題で、12日、男性と父親が、神戸市教育委員会の長田淳・教育長や当時の担任教師などと面会しました。
市教委の第三者委員会は5月11日、当時の関連資料を市教委が長年開示してこなかったことは、「継続的な隠蔽行為であると評価されても仕方ない」などと指摘する最終報告書をまとめ、公表しました。
男性はこの報告書について、市教委側からの直接の説明を求めていて、長田教育長は「隠ぺいと捉えられても仕方がない」などと述べる一方、「(報告書の内容を)重く受け止める」と繰り返し、いじめそのものを隠蔽したことは認めませんでした。また、当時の担任教師は「(当時のクラス内の状況は)異常だったと思う」と振り返り、被害男性からの「いじめだったと思うか」の問いには「今考えれば、いじめだったと思う」と認めました。
男性は、「誠心誠意謝罪してもらうことを期待していたが、かけ離れた結果になり残念だ。この件を忘れて生きていくしかない」などと話しました。