栄養士の資格を持つ落語家の桂ぽんぽ娘(ぽんぽこ)が、ラジオ番組『原田伸郎のびのび金ようび』(ラジオ関西)に出演。テレビ番組の料理自慢芸人対決にも出場する腕前を生かし、子どもの好き嫌い克服に「キノコがパクパク食べられる鶏つくね」のオリジナルレシピを紹介した。
ラジオ番組に寄せられたリスナーからのリクエストに応えて、キノコが嫌いな子どものためのレシピを考えてきたというぽんぽ娘。食物繊維が豊富なキノコは、ダイエットだけでなく健康や腸活にもよいとされているため子どもたちにも食べてほしいが、キノコ嫌いな子どもは多い。番組内では、「独特な匂いや食感が苦手の原因なのでは」と推測された。
子どもたちの“キノコ嫌い”から派生して、番組では子どもの好き嫌いについても触れた。「昔は好き嫌いがあっても、ほかに食べるものがなかったので食べるしかなかった」と、当時を振り返ったのはパーソナリティの原田伸郎。ぽんぽ娘もこれにうなずき、「今はコンビニで簡単に食べ物が買えることから、家にはパンやお菓子が常備されていることが多く、工夫をこらさなければしっかり栄養をとってもらえない」と日々の苦労を語った。
そんな苦労の末に考えられた今回のレシピだが、最近はひき肉の価格も上がりつつある。そのため、ぽんぽ娘は節約のためにと、四十肩を酷使し鶏むね肉をたたいてひき肉を自作したという。フードプロセッサーで作ることもできるが、手間をかけてひき肉作りからやってみてほしい、として作り方を紹介した。
◆キノコがパクパク食べられる鶏つくね
【材料】
・鶏ひき肉(400グラム)
・青ネギ(2分の1束)
・マイタケ(1パック)
・生姜すりおろしチューブ(3〜4センチ)
・にんにくチューブ(3〜4センチ)
・オイスターソース(大さじ2)
・卵(1個)
・片栗粉(大さじ2)
・塩コショウ(強めに3〜4振り)
・ごま油
☆タレ
・しょうゆ
・みりん
・ハチミツ
【作り方】
(1)青ネギは小口切り、マイタケはみじん切りにしておく。
(2)タレ用の調味料とごま油以外の材料をすべてビニール袋に入れて、ねばりけがでるまでよくこねる。
(3)こねたあと、ビニールの端を切って絞りだし、濡れた手で丸めてつくねをつくる。
(4)ごま油を引いたフライパンにフタをして、3分ほど蒸し焼きにする。
(5)フタを取ってつくねをひっくり返し、火が通ったら塩味はできあがり。
(6)タレの場合は、フライパンにタレの材料を加えて煮詰めればできあがり。
タレは、しょうゆ(2):みりん(2):はちみつ(1)の比率で好みの分量に調節してほしいとのこと。“照り”を出すために使っているハチミツは砂糖でも代用可能で、甘いのが苦手な場合は使用しなくてもいい。
使用するキノコはなんでも構わないが、冷凍しておくと良い。冷凍することでうまみが増し、ひき肉をこねるときの肉だれ防止にもなる。
食べるときには、卵黄を乗せて絡めて食べてもおいしい。また、レタスを巻いたつくねをマヨネーズにつけて食べるのもおすすめとのこと。
さらに、ひじきを混ぜるアレンジも提案し、「子どもの嫌いなものは肉に隠すのがいい」と付け加えた。
◆桂ぽんぽ娘
吉本興業。東京出身の上方落語家。昭和女子大学短期大学部食物科学科卒。女性落語家としては珍しい「ピンク落語」が有名。栄養士の免許も取得し、笑いと栄養の両面から健康をテーマにした講演も行っている。
※ラジオ関西『原田伸郎のびのび金ようび』 2023年6月9日放送回より
【放送音声】2023年6月9日放送回