パルマワラビー、ビーバーの双子も―。「生きているミュージアム『NIFREL(ニフレル)』」(大阪府吹田市)は、2015年の開業以来、初めてのベビーラッシュを迎えている。
ママのお腹のポケット(育児のう)から顔をのぞかせたのは、「パルマワラビー」の赤ちゃん。パルマワラビーは世界最小のカンガルーの仲間で、大きさわずか数センチ、体重数グラムで出生、すぐに自力で這い上がり、母親のポケットに入る。誕生した日を特定するのが難しいため、ニフレルでは、ポケットから顔を出したのが初めて確認できた5月31日を誕生日と決めた。今月22日には全身を出す様子が見られたが、現在も1日の大半をポケットの中で過ごし、興味深げに周囲を眺めたり、時には足だけ出していることもあるという。
6月2日に生まれたのは、アメリカビーバーの双子の赤ちゃん。誕生直後は約500グラムだったが、同月26日時点で約1800グラムまで成長した。18日にはプールで泳ぎ始めたほか、現在は母親をまねて柔らかい枝や葉をかじるなど徐々に離乳、順調に育っている。時折巣穴から出てきて、双子同士でじゃれ合っていることも。
絶滅危惧種のミニカバ「フルフル」は、これまで2頭の出産経験がある“ベテランお母さん”。5月に行ったエコー検査で妊娠していることが分かった。その後の検査でも赤ちゃんの心臓が力強く拍動しており、8月中には3頭目を産むとみられている。
広報担当の西前綾子さんは「モフモフだったり、ちっちゃかったり。今だけのかわいらしさと、日に日に成長する様子をぜひ多くの人に見てもらいたいです」と話している。
◆「生きているミュージアム『NIFREL(ニフレル)』」
住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内
営業時間:平日10:00~18:00 土日祝9:30~19:00(最終入館は閉館の1時間前まで)
閉館日:年中無休(年1回、設備点検のための臨時休館あり)
入館料:16歳以上2,200円、小中学生1,100円、3歳以上の幼児650円
問い合わせ:ニフレルインフォメーション、電話0570-022060(ナビダイヤル)