『遺体なき殺人』実行犯の男 最高裁、上告棄却「3人殺害の結果、誠に重大」死刑確定へ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『遺体なき殺人』実行犯の男 最高裁、上告棄却「3人殺害の結果、誠に重大」死刑確定へ

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 2009年から2011年にかけて、姫路市内や東京都内などで元暴力団組員など男性3人を殺害したなどとして、殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われた男(56)の上告審で、最高裁第2小法廷は3日、被告側の上告を棄却した。男の死刑が確定する。

 男は2件の殺人と、逮捕監禁致死などの罪に問われていた。

 事件をめぐっては、主犯は一・二審とも無期懲役とされた元パチンコ店経営の男A(52)で、男は実行犯とされる。2人は共謀し、2010年に広告会社元社長(当時50)を射殺、2011年には兵庫県姫路市で元暴力団組員(当時37)の首を絞めて殺害したなどとして起訴された。元社長の遺体が見つかっていないが、この殺人事件についてAが無罪、男は有罪と認定された。なお一連の事件で死亡した3人のうち、2人の遺体は見つかっていない。

最高裁「3人殺害、死刑やむなし」と指摘

 男は『Aの指示を受けて元社長を射殺し、報酬を受け取った』と述べ、弁護側は「あくまでも従属的な立場で、男の量刑が事件を主導したAより重くなるのは不当」と主張していた。

 最高裁は「3人もの人命を奪った結果は誠に重大であり、実行役の中で中核的な存在で、果たした役割は重要かつ不可欠だった。死刑はやむを得ない」と指摘した。

LINEで送る

関連記事