1977年、『未知との遭遇』 を手がけたスティーブン・スピルバーグはジョージ・ルーカスに出会います。スピルバーグが「007=ジェームズ・ボンドのような活劇映画をつくってみたい」と語り、ルーカスが提案したのが、世界を飛び回る考古学者が冒険する物語でした。ルーカスとスピルバーグがタッグを組んで生み出したヒーローが、インディ・ジョーンズです。
1981年に考古学者インディを主人公とする映画『レイダース/失われたア ーク《聖櫃》』が公開され、世界中で大ヒットを記録しました。その後は、1984年に『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、1989年に『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』、2008年に『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開され、第5作となるのが、この 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』です。
今年のアカデミー賞で、作品賞のプレゼンターを務めたハリソン・フォードが、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』に子役として出演したキー・ホイ・クァン(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演男優賞を受賞)とハグをしたのが話題になりましたね。
シリーズで監督を務めてきたスピルバーグは今作で、ルーカスとともに製作総指揮を務め、『LOGAN/ローガン』『フォード vs フェラーリ』で知られるジェームズ・マンゴールドに監督のバトンを渡しました。
キャストは、主人公のインディ・ジョーンズを演じるのがハリソン・フォード。元ナチスの科学者フォラーはマッツ・ミケルセン、バズの娘ヘレナがフィービー・ウォーラー=ブリッジです。ヘレナの相棒としてモロッコで暮らすスリの達人テディが面白いキャラクターで、フランスの俳優イーサン・イシドールが扮しています。
音楽は引き続き、ジョン・ウィリアムズが参加して、インディの冒険を盛り上げる曲を書き下ろしています。あの「レイダース・マーチ」は、今作でもインディが危機的状況を脱して勢いを取り戻す、劇的な場面で流れます。
今作で、陸・海・空をインディが駆け回り、飛び回ります。ニューヨークでは地下鉄のホームや線路を馬に乗って走り、モロッコではトゥクトゥクに乗ってカーアクションを繰り広げます。
ハリソン・フォードがインディを演じる最後の作品です。映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、いま全国の劇場で公開中です。(SJ)
◇映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(原題: Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY)
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
出演:ハリソン・フォード フィービー・ウォーラー=ブリッジ アントニオ・バンデラス ジョン・リス=デイヴィス マッツ・ミケルセン
監督:ジェームズ・マンゴールド
音楽:ジョン・ウィリアムズ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ ジョージ・ルーカス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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