この夏、本格的なアウトドアシーズンに筆者が試してみたいのが「ハンモック」です。木陰でゆらゆら揺られながら読書を嗜むなど優雅な時間を過ごす……なんていうことに強い憧れがあるものの、まだ実行したことは無く。そこで調べていくうちに、多くの人が想像するであろう「ハンモックに対し体は並行に、仰向けで寝転がる」は、どうやら正しい乗り方ではないことが分かってきました。
EC事業を展開しているACROVEのブランドで、ハンモックを販売する『susabi(すさび)』のブランドマネージャー、中川さんに話を聞きました。
まずは現在のハンモック需要について。同社では年々ハンモックの売上が上がっているとのことです。「コロナ禍の巣ごもり需要により、ハンモックの認知や需要が高まり、一部の商品は昨年の2倍の売上を記録しています。需要は、コロナ以前と比較して確実に伸びており、特に、お子さまやペットがいるご家庭にも人気となっています」と中川さん。また、ハンモックは通年で活用できるものではありながら、“夏”や“アウトドア”のイメージが根強いため、初夏〜夏に需要が集中する傾向にあるようです。
それでは、どういった層が購入しているのでしょうか? 中川さんはアウトドアファンも含めて幅広いとしながらも、「リビングで家族と使用したい」「ベッドの代わりに」など屋内での使用を想定した購入者が増えていると話しています。
「お客様からは、『前から憧れていた』『新築や引っ越しをきっかけに』など声も聞きます。中には『夏の暑さ対策にベッドの代わりに購入』という理由もありますよ。ベッドやソファと違い、埃が溜まりにくく掃除がしやすいという利点もあるのでお勧めできます」(中川さん)
では、本題である“ハンモックの正しい乗り方”についてですが、中川さんによると「ハンモックに対して斜めに寝る、または縦に乗るのがより良い乗り方」とのこと。
「並行に寝ると、腰が下がり背中が丸まるため、体の中心に負荷が集中してしまいます。より快適な寝心地のためには斜めに寝ることをお勧めしていますし、斜めに寝た方が生地が広がって本来の乗り心地を楽しめます。ハンモックに寝ることで腰痛が改善した、というお客様もいらっしゃいますよ」(中川さん)