世界中でSDGsの意識が高まっているなか、衣食住の面からのアプローチも進んでいる。神戸でこのほど、SDGsについて考えるファッションショーイベントが開催され、参加者はショーを楽しむとともに、識者の学術的な話に耳を傾けるなどした。
6月に湊川神社内楠公会館(神戸市中央区)で開かれたのは、「SDGsファッションショー&ランチパーティ」。大阪に拠点を置くウォ―キングスクールの代表、梶原紗緒里さんと、神戸のモデル事務所の代表を務める白石明日香さんが企画、主催した。
当日は、ファッション・美容関係者や、会社経営者、会社員、専業主婦などさまざまな職業や性別の参加者が約80人参加し、思い思いのドレスや着物に身を包んで会場を訪れた。
「SDGsファッションショー」で使用された衣装やバッグなどの小物は、すべてペットボトルや廃ガラスの再生生地を用いて製作された。
衣装デザインを手がけたのは、店舗ロゴやイラストなどを手掛ける若手デザイナー、山下威一郎さん。山下さんは「再生生地にはたくさんの種類があり、中には驚くことに(自動車の)フロントガラスから出来ているものも。普段目にしない(質感や風合い)ものがあったので、どのような仕上がりになるか想像もつかず苦戦した」と語った。
再生生地の衣装を着てショーに参加した野村美香さんは、「生地がしっかりしている、発色もカラフルでかわいい」と感想を語った。