サッカー・J1のヴィッセル神戸で活躍する選手たちが、19日、神戸市内の高齢者施設を訪れ、おじいちゃん、おばあちゃんサポーターたちと交流を深めました。
7月19日に、ヴィッセルのホームスタジアム・ノエビアスタジアム神戸の近くにある高齢者総合福祉施設「オリンピア兵庫」をサプライズ訪問したのは、GKフェリペ・メギオラーロ選手、DFマテウス・トゥーレル選手、FWジェアン・パトリッキ選手のブラジル人トリオです。
ヴィッセルが2021年1月から実施している、高齢者や認知症の方など、普段は周囲に「支えられる」機会の多い方が、サッカークラブの“サポーター”になることで、クラブや地域を「支える」存在になっていくことを目指すプロジェクト「Be supporters!」。その一環として、今回、初めて選手が施設に直接出向き、入居している高齢者サポーターと触れ合いました。
オリンピア兵庫で大歓迎された3選手は、日本語でそれぞれ「パトリッキせんしゅです」「トゥーレルせんしゅです」「フェリペせんしゅです」と笑顔であいさつ。DFの主軸として奮闘中のトゥーレル選手は、「ここに来る機会をつくってくださり、本当にありがとうございます! 自分たちにとっても応援してくださっている人たちは大事で、コミュニケーションをとれる機会を大切にしたい」と、会の冒頭で話していました。
今回の交流では、オリンピア兵庫の入居者から3選手にプレゼントが渡されました。また、ヴィッセルからも3選手を通じて、ノエスタそばにある「VISSEL KOBEノエスタ農園」でとれた野菜や、ヴィッセルグッズが入居者の方に贈られました。
途中、おばあちゃんサポーターからは「サインください!」と元気な声もあがり、パトリッキ選手、トゥーレル選手、フェリペ選手が笑顔で応じる様子も。また、直近の16日のJ1第21節サガン鳥栖戦でパトリッキ選手が決勝ゴールを決めたこともあり、おじいちゃん・おばあちゃんたちやスタッフがパトリッキ選手のダンスをする様子も見られ、パトリッキ選手も一緒になって踊っていました。最後に入居者の皆さんが練習していたというポルトガル語“Boa Sorte”(幸運を)という言葉を高らかに選手たちに伝え、今回の交流の時間は締めくくられました。
交流イベントを終えて、3選手は感想をコメント。「(チームの)勝利で皆さんに喜びや楽しさを伝えられているのはうれしく感じる。それを今日は肌で感じることができた。これで終わるのではなく、これからも喜んでもらえるよう、シーズン中は(今回のような機会を)続けていきたい」(フェリペ選手)、「これだけ喜んでもらえたのは、自分にとってもすごくうれしいこと。これからも喜んでもらうためにも、自分のできることを続けたい。今日は本当にありがたかった」(トゥーレル選手)、「皆さんのサポートを本当にうれしく思う。ここに来られたこともすごくうれしいが、自分たちはこのまま続けていかないといけない。支えてくれる人のためにも勝てるように頑張りたい」(パトリッキ選手)と、それぞれにとっても貴重な時間になったようです。