宿帳の記入を省く手段は、これからのホテル・旅館業界でも重要になってくると瀧澤さんは言います。
「近年、ホテルが増え過ぎたことで業界はそもそも人手不足に陥っていました。そこに追い討ちをかけるようにコロナがやってきて、さらに人手は減ってしまいました。日本ではコロナが第5類に引き下げられるなど、本格的に旅行の機運が高まってきたにもかかわらず、業界におけるマンパワー不足は相変わらず深刻な状況。宿帳を記載してもらうのにも人員が必要なわけですから、こういったところから無人化・デジタル化など進めていくことが今後の課題対策につながる考えられます」(瀧澤さん)
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特に意味を考えずに記入したり、無人のチェックインでも意識をしていなかったりした宿帳。今後もその在り方については変化していきそうです。
(取材・文=宮田智也)