タレントの不倫は許せないのに不倫ドラマは大好き? 日本人の不思議な性癖を物語る昭和カルチャーとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

タレントの不倫は許せないのに不倫ドラマは大好き? 日本人の不思議な性癖を物語る昭和カルチャーとは

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 先日も大物芸能人の不倫が話題になりましたが、日本人にはタレントの不倫はバッシングするのに、不倫ソングや不倫ドラマは大好きという不思議な性癖があるようで……。今回は日本に古くから根付いた不倫文化を物語る昭和の不倫ソングを紹介。シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリと、シンガーソングライター・TikTokerの橋本菜津美が、ラジオ番組で語り合いました。

日本には昔から複雑な不倫カルチャーがあるようで……(画像はイメージです)

【中将タカノリ(以下「中将」)】 こないだ、広末涼子さんと鳥羽周作さんの不倫騒動が盛り上がってましたね。

【橋本菜津美(以下「橋本」)】 最近は「不倫ブームか!」っていうくらい不倫のニュースが多いですよね。ドラマでも不倫をテーマにした『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ)が話題になりました。

【中将】 何をしてくれないのか知りませんが、日本人ってそれだけ不倫に興味津々ってことですよね。2020年に発表された日本トレンドリサーチのアンケートによると不倫や浮気したことがある男性は27.5%、女性は21.7%にのぼるそうです。

【橋本】 もっといるんじゃないかと思っちゃいますけどね(笑)。周りから聞く話だと、女性のほうが多いんじゃないかとも……。

【中将】 最近だと平均初婚年齢は男女とも30歳くらいらしいけど、50代くらいまで現役感のある人は多いじゃないですか。20~30年間、一人のパートナーにだけ愛情をそそぐのは難しいのかもしれませんね。

【橋本】 昔はどうだったんでしょうか?

【中将】 日本では封建主義の影響で、男性の不倫は容認されるのに女性の不倫は罰される「姦通罪」なんて法律もありました。戦後になって、いくらなんでも不公平だろうということで廃止されましたが、一方で、農村では夜這いなんて風習もあり、日本にはちょっと一面的には捉えられない独特の不倫文化があるのだと思われます。

 というわけで今回はそんな日本の不倫文化を歌った昭和ソングたちをあらためて紹介していきたいと思います。ます1曲目は、立花淳一さんで「ホテル」(1984)。

【橋本】 「ホテルで会ってホテルで別れる」……切ないけど、たしかにこれは一番バレない方法でしょうね(笑)。

【中将】 島津ゆたかさんバージョンもあって、僕はそちらのほうが好きなんですが、立花さんバージョンもよりニュルニュルした粘着感があって独特の魅力を感じます。ちなみに立花さんは1985年に20歳年上の五月みどりさんと年の差婚をして話題になりましたが、不倫が発覚して2年で離婚されています。

 では次の不倫ソングをご紹介しましょう。小林明子さんで「恋におちて -Fall in love-」(1985)。

【橋本】 私、この曲は徳永英明さんのカバーバージョン(2007)で知りました。不倫の曲だとも知らなかったんですが、この番組を始めてから中将さんに教えてもらってびっくりしました(笑)。

【中将】 2番まで聴くと「土曜の夜と日曜の 貴方がいつも欲しいから」というフレーズがあるんですよね(笑)。この曲は1980年代に不倫ブームを巻き起こしたドラマ『金曜日の妻たちへ』(1985、TBS)の主題歌でした。

【橋本】 40年前から不倫ドラマが流行っていたんですね……。

【中将】 ちなみにこの曲を作詞したのは湯川れい子さんですが、はじめは小林さんの声に合わせてもっとピュアなラブソングとして書き上げていたそうです。でもスタッフから「不倫ドラマの主題歌だからもっとドロドロしてほしい」とダメ出しされて、8回目の書き直しでようやくOKが出たとのこと。


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中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2023/07/21/金 20:30-21:00

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