岡山県津山市は、津山城や城下町の風情ある町並み、ホルモンうどんといったグルメなどで知られ近畿圏では旅先としても注目度が高まっている。じつは鉄道も同市の目玉の一つで、JR津山駅から徒歩約10分のところにあるのが「津山まなびの鉄道館」だ。鉄道遺産を継承するとともに、小・中学生ら若い世代が鉄道への理解を深め、学びや発見につながる展示をそろえている。
1936年に造られた「旧津山扇形機関車庫」は、文字通り扇型の格納庫に機関車を収める施設。国内に現存する扇形機関車庫の中で、京都・梅小路に次いで2番目の規模を誇る。
9月30日まで開催されているのが、「2023 親子で満喫! わくわく夏休み!」。期間中、オリジナルグッズが用意された「クイズラリー」や、懐かしの“キハ58系気動車”の「車内見学」を楽しめる。
同館ならではのイベントとして、頭出ししている車両を水遊び感覚で洗う「洗車体験」(8月半ばまでの週末)や、扇形機関車庫の「転車台回転実演」、高所作業車で地上約20メートルから扇形機関車庫を一望できる「スカイビューイング」(ともに、今後8月中旬から9月下旬)も実施される。
9月9日(土)と10日(日)には、「ナイトイベント」が予定されている。車両をライトアップし、普段は見ることのできない夜の鉄道館を見学できるとのこと。同日には、射的や輪投げなどの子ども向け縁日も開催される。年配の人には懐かしく、子どもたちには新しい感覚のゲームとして毎回人気だそう。
各イベントにより開催日時が異なるため、事前に同館公式ホームページで要確認を。
なお、同館は売店でも鉄道グッズを見つけられる。とくに、地元津山線を走るピンク色の観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」のグッズが幅広い年代に人気という。
8月5日(土)、6日(日)には、JR津山駅近くの吉井川周辺で「津山納涼ごんごまつり」も開催される。「ごんご」はカッパのこと。初日は、ごんご踊り、ステージイベントなどの催し物、2日目には岡山県下最大級である5000発の花火が打ち上げられる。