小学生から【お金】の教育を 何から始める?無駄遣い、友人との貸し借り問題も「まずは親子で話して」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

小学生から【お金】の教育を 何から始める?無駄遣い、友人との貸し借り問題も「まずは親子で話して」

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《質問》 小学生の浪費癖が気になります。お小遣いを渡すとすぐに、おかしや雑貨、文房具など、親からは不要に見えるものに使ってしまうので、計画的に使うことを学ばせたいです。

【西岡さん】 「親からは不要に見える」が気になりますね。お金は価値観の表現ですから、本人が必要、それで良いと思えるなら買わせてあげたら良いのでは。失敗するのも自分自身です。失敗して学ぶ事って大いにありますよね(笑)。私たちだって普段の買い物ですべてが大成功ではないですから。ただし、子どもたちに伝えていることが2つあります。

(1)他に欲しいものが買えなくなっても良いか? を考えてみてほしいと伝えています。これを考えることは計画的にお金を使うことに繋がっています。

(2)そのお金のつかい方は、誰かを悲しませるような使い方になっていないか? 誰かを傷つけたり、悲しい思いをさせていないか? 子どもにとって一番身近な保護者の方が悲しむ使い方(例えばオンライン課金やゲームセンター)はどんなものなのかは、ご家庭によって微妙に判断が違うはずなので、親子で話し合ってルールを確認する必要があります。だからこそ、お金について親子でフランクに話すことは重要ですね。

《質問》金銭感覚の違うお友達との付き合い方について。お金に関する考え方は、家によって様々。小学生でも数万円持っていると自慢するような子もいて、カラオケや買い物、食べ歩きなどお金のかかる遊びにばかり誘われるので、お小遣いに限りがあるうちの子は、毎回断るのは……と困っています。いい断り方はありますか?

【西岡さん】 残念ながら、お金の考え方や資産状況はご家庭によって異なりますよね。それが現実であることは高学年くらいから伝えることにしています。そしてルールもそのご家庭によって違って当然ですので、「人とは違う」と言ってくださって大丈夫です。

 でも、お子様の気持ちも汲みたいでしょう。なので話し合って、我が家はどのラインまでならOKなのか、一緒に考える必要があると思います。「何回までならOK」とか「いくらまでで抑えてほしい」とか。我が家では「今月は○○にお金を使ったから、他でバランスとる必要がある」「ちょっと今月は余裕があるから外食に行けるかも?」と話しています。

 最近では、高校生と中学生の娘は「週末は外食にしたい!!」と私が提案しても「最近ちょっと外食多くない? この前も出かけた時お金使ってるし。家で食べたほうが良いよ」と拒否してくれます(笑)。家計管理は保護者だけが頑張るものではありません。家庭がチームとなって管理していくものです。みんなが協力できるように、普段から家族でお金の話をしてくださるとうれしいです。

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 いかがでしたか?「親子でお金についてフランクに話し合うこと」が、今後の社会を生き抜くために必須な「金融リテラシー」形成の第一歩となりそうです。ぜひお子さんと話してみてくださいね。

(取材・文=中口のり子)

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