確かに、泳ぐたび体にまとわりついてくるくらい、大量の海藻が発生していました。
どんな海藻かといいますと、海中でただよっているときはうどんの出汁に浮かぶ「とろろ昆布」のような色。ところが、海から引っ張りあげてみると緑の蛍光色のようになるんです。
形状は、髪の毛のように細く絡みあっていて、長さは1メートルから3メートルほどのものまでありました。
すぐに海藻に詳しい専門家に問い合わせたところ、「写真を見る限り『ホソジュズモ』か『ウスイロジュズモ』という海藻の一種かもしれないが、顕微鏡などで細かく確認しないと特定することはできない」との回答が。ちなみに、いずれの場合もなぜこの時期に大量発生しているのかはわからないのだとか。
発生した日時・場所を考えると大潮(1日の満潮と干潮の潮位差が大きい日)の干潮時であることから、潮の加減で流れてきた海藻が海水浴場に閉じ込められるように集まってきたのでは、という見解でした。
さらに、「温暖化の影響で海の生態系が変化していることも関係しているかもしれませんね」と付け加えました。