金剛三昧院に伝来する毘張尊像は2軸あり、展示されているのはこのうちの1つ。
◆「六巻書」
金剛三昧院の寺領は、高野山内寺院中で最も多かったという。河内国讃良(ささら)荘、備前国粥田(かいた)荘など、諸国の荘園は15か所に達した。
「六巻書」は、金剛三昧院に寄進された荘園を安堵する旨を記した文書で、かつて金剛三昧院に伝来した重要文書を六巻に記した文書集。
安堵とは、時の権力者から土地所有権を確認されること。
「六巻書」の各巻の冒頭に据えられた、足利尊氏以下の花押(かおう)は、足利将軍による確認の証し。これが、金剛三昧院の権利を保証したことになるという。
◇金剛三昧院
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