新曲は音楽産業に逆行「妥協せず、時代がウネる曲作りたい」ワタナベフラワー・クマガイタツロウ(2) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

新曲は音楽産業に逆行「妥協せず、時代がウネる曲作りたい」ワタナベフラワー・クマガイタツロウ(2)

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■意味のある“説明不足”
 クマガイは、自身が望むものを実現するためにと英語の歌のレッスンを、今年9月から始める。

 最近は、ラジオDJとしてヒット曲を聴く立場でもあるが、当人は「『泣きなさんな』って曲は、そもそも今の音楽シーンに乗らない、絶対に」と、後ろ向きなことを発言しながら胸を張る。理由は「歌詞が短い。それに抜け抜けなんで、何言ってるかわからない」から。

「こんな曲当たらないのはわかっている。今までの自分達の曲の中でも“説明不足”なんですよ」(クマガイ)

 しかし、その“説明不足”にも狙いがある。いずれ「英語の歌詞をつけるため」だというのだ。信念は固い。

 ファンとしては、『泣きなさんな』と同時リリースの『100年』の方が、ワタナベフラワーらしさもあり、恐らくは良い曲と感じているのではないかとの問いに、クマガイは「(「泣きなさんな」は)行間も含めて、壮大な“フリ(振り)”。自分らの曲を使ったフリなんです」と説明し、「フリは、でかい方がいいんです」と断言した。

 クマガイは言う。「本当の勝負は、英語版『泣きなさんな』をリリースした時に始まる。今は、物語のプロローグを膨らませているところ。本当におもろいやん! と思ってくれる人を探す旅の途中なんです」。

 日本語の『泣きなさんな』も、もちろん大切に歌っていく。その上で、今後も目標に向かって進んでいくという。「今から乞うご期待!」とクマガイの声が高らかに響いた。

 諦めない意志を胸に、その意志を貫くことを面白がるアイディアマン、クマガイタツロウ。その強さを持ちながら時代の流れを繊細に感じ取りつつ、クマガイは、ワタナベフラワーは、また大きく動き出す。神戸が生んだワクワクロックロールバンドの今後の活躍に期待を寄せながら、心からのエールを贈りたい。【完】

☆☆☆☆☆

【ワタナベフラワー LIVEインフォメーション】
『泣きなさんな』配信リリース記念ワンマンライブ「天使にラブソングを…ちょうだい」
日時:2023年8月26日(土) 16:30 オープン  17:30 スタート
会場:神戸ラピスホール(神戸市中央区)
料金:大人3000円 高校生以下1500円 未就学児 無料(ただし要予約)
ライブ情報詳細
ワタナベフラワー オフィシャルホームページ

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