子どもの頃に家族を奪われた男が職場の若者を相棒として60年前から計画していた復讐を次々と実行する、韓国の“リベンジ・アクション”です。映画『復讐の記憶』が、9月1日(金)から全国順次公開されます。
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主人公は、フレディ。彼は80歳を超えた老人ですが、ファミリーレストランで若者たちとともに店員として楽しく働いてきました。しかし脳腫瘍を患い、アルツハイマー型認知症が進んでいます。フレディは妻に先立たれたことをきっかけに退職することにします。
フレディが少年だった60年前、韓国は日本に統治されていました。当時フレディは日本による植民地支配をめぐって家族全員を理不尽に亡くしていて、家族を死に追いやった人物へ復讐しようと一人で計画してきました。認知症で記憶が長く続かないことから、フレディは復讐する相手5人の名前を指にタトゥーで刻み、ずっと隠し持っていた拳銃を手に計画を実行へ移します。
移動の足として真っ赤なポルシェのレンタカーを借りますが、フレディは運転免許を返納してしまったため、ファミレス時代に仲が良かった20代の青年ジェイソンに運転を依頼します。
ジェイソンは計画の詳細を知らされていませんが、高額な報酬につられて依頼を快諾しました。