フレディの目的は、5人を殺すこと。最初のターゲットは病院を経営するチョン会長です。フレディは運転手のジェイソンを待たせ、チョン会長が入院している病室へ忍び込み、拳銃で殺害しました。
何も知らないジェイソンは、フレディがなかなか車に戻らないことから探しに行こうと病院の建物に入ります。
殺人現場の近くで歩くジェイソンが監視カメラの映像に残り、警察の捜査でジェイソンが第一容疑者にされてしまいます。テレビのワイドショーは、犯行時間に現場を歩く不審な青年として監視カメラに映ったジェイソンの姿を放送しました。
ジェイソンはフレディに何が起きているのか尋ねますが、フレディは詳しいことを教えてくれません。フレディは次のターゲット・ヤン教授の自宅へ行き、拳銃の引き金を引きました。発砲音に驚いたジェイソンはその場へ駆けつけ、フレディが殺人を犯したことを知ります。
ジェイソンは「二人で自首しよう」と車で警察へ向かいます。しかしフレディは「いま警察へ行けば、お前が殺人犯になってしまう」と止めました……。
今作は、カナダ・ドイツ合作の映画『手紙は憶えている』(2016年日本公開)を原作として、韓国の歴史と社会文化を盛り込み、結末を変えてリメイクしました。
主人公・80代の老人フレディを演じるのは、『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』で知られるイ・ソンミンです。ソンミンの実際の年齢は54歳ですが特殊メイクで80代の年老いた姿に変身しました。腰を曲げたままの姿勢や歩き方、細かな仕草、声の出し方など違和感なく演じています。