店側からの発信がなく、謎に包まれているとして、オープン前から話題になった店が大阪の繁華街・梅田にあります。『JANAI GAMES』(大阪市北区)です。「どのような雰囲気なのか」「何を提供しているのか」と人々の関心を引き、現在SNSの口コミによって連日行列が絶えない状況になっているといいます。同店のインスタグラムでも、開店・閉店時刻と予約用のURLは示されているものの、所在地は店が入っているビルの「どこか」とされているなど、詳細は不明のまま。“あえて宣伝しない”という斬新な戦略や展開について、同店の仕掛け人の一人である大槻さんに詳しく聞きました。
――「JANAI GAMES」とはどのような店なのでしょうか?
【大槻さん】ゲームセンターの裏に隠されたバーになります。前身では、東京・恵比寿に『JANAI COFFEE』という、コーヒー屋のフリをしたバーをオープンしました。今後、「JANAI XXX」としてシリーズ展開できれば……と思い、2店舗目として「JANAI GAMES」をオープンしました。
――見た目と中身が違うのはなぜ?
【大槻さん】アメリカにおいて禁酒法時代に流行した「スピークイージー」を意識しています。「スピークイージー」とは、禁酒法時代に酒を密売していた文化のことです。当時はソフトクリーム屋のふりをして酒を売っていた場所もあったそう。当店も一見ゲームセンターにあるのに……というニ面性を楽しんでもらえたらと思います。
――人々の来店のきっかけとは?
【大槻さん】TikTokやインスタグラムを見てこられる方が多いです。当店がオープンする前、希望者のみに当店の様子がわかる動画や画像を告知していました。現在その動画が拡散されており、それを見てお店にこられる方が多いですね。
――直接入店することはできないんですよね?
【大槻さん】そうなんです。当店は直接入れるお店ではなく”秘密の番号”を入力しないと入店できません。入り方の問い合わせをいただくこともあるのですが、残念ながらこちらからお答えすることはできません……。入り方についてはTikTokなどで広報されていますので、来店される人はあらかじめチェックしていただけると嬉しいです。
――人気具合はいかがですか?
【大槻さん】今年8月6日にオープンしたのですが、連日満席のことが多いです。5分に1組、予約が入ることも。年齢層は20代半ば〜30代の方が多いですね。提供しているものはアルコールではないため、未成年の方の入店も可能です。前述した動画の再生回数が560万以上再生されているようで、みなさんの口コミによっても、ご来店いただいだいています。