古式にのっとり「北野御霊会」延暦寺僧侶ら、神仏習合儀式で安寧祈る 京都・北野天満宮 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

古式にのっとり「北野御霊会」延暦寺僧侶ら、神仏習合儀式で安寧祈る 京都・北野天満宮

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 全国の天満宮の総本社・北野天満宮(京都市上京区)に、比叡山延暦寺(滋賀県大津市)の僧侶らを迎え、神仏習合形式による儀式「北野御霊会(ごりょうえ)」が4日、営まれた。

北野御霊会(北野天満宮例祭)神職と僧侶が並び本殿へ向かう<2023年9月4日午前>

 応仁の乱(1467年~77年)で途絶えていたが、2020年に約550年ぶりに再興して4年目を迎え、気候変動による自然災害からの早期復興、ウクライナ軍事侵攻の早期収束などを祈願した。

 北野御霊会は平安時代の987(永延元)年、一条天皇の命により勅使を遣わせた祭祀(勅祭)、「北野祭」 を起源とする。この祭祀に、延暦寺の僧侶による”御霊会”が盛り込まれていた。
 北野天満宮はもともと、延暦寺の管轄下にあり、その宮司の役割を担う別当(べっとう)職を天台宗の京都五ケ室門跡の一つ、曼殊院(まんしゅいん)門跡(京都市左京区)の門主が代々務めていたという。

本殿内陣では神職とともに曼殊院門跡門主(この日は代理)が同席

 しかし応仁の乱で途絶え、江戸末期に復興が試みられたが、明治政府による神仏分離令で神社と寺院の分離が図られ、神事のみで斎行されていた。

 令和に入り、御霊会再興への機運が高まった。比叡山に籠り天台宗を開いた最澄の没後1200年の御遠忌が2021(令和3)年に執り行われた。また、北野天満宮の祭神・菅原道真の没後1125年の半萬燈祭(※はんまんとうさい)を2027(令和9)年に控えている。こうしたことから、いったん途絶えた歴史的関係やしきたりを後世に伝承するため、年中行事として復興させた。

 北野天満宮の本殿には、神職8人と、延暦寺の僧侶11人が並んで入り、北野天満宮の橘重十九(しげとく)宮司が祝詞(のりと)をあげ、僧侶が仏教音楽・声明(しょうみょう)としての祈り「法華三昧(ほっけざんまい)」を奉修した。

北野天満宮・橘重十九宮司が祝詞を奏上
延暦寺の僧侶が法華三昧を奉修

【北野天満宮 公式サイト】

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