お笑い界の大御所、西川きよし・西川ヘレン夫妻の人情味あふれるエピソードを、お笑いコンビ・ケツカッチンの高山トモヒロがラジオ番組『Clip』(ラジオ関西)で明かした。高山が、「自分も意識しながら生きたい」と語るほどの二人の細やかな気遣いとは、いったいどのようなものだったのだろうか?
![高山トモヒロ](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/08/takayama_tomohiro-%E9%AB%98%E5%B1%B1%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%92%E3%83%AD-2022-1-1-1024x768.jpg)
高山が披露したのは、西川夫妻の自宅を訪れたときの話。訪問のきっかけは、お笑いタレントのぜんじろうがメインパーソナリティを務めていた深夜のラジオ番組だったそう。
「僕と、前の相方と、西川かの子ちゃん(タレント、西川夫妻の娘)が出演していて、ぜんじろうさんから『西川家に行ってご飯をごちそうになって来い』と指令が出たんですよ」(高山)
後日、その“指令”に従って高山と妻は、かの子と共に西川家を訪れた。
当時20代前半だったという高山は、「めちゃくちゃ緊張した。今はそれなりに僕のことも知ってもらってるけど、昔は僕のことを知ってるかどうかも分からなかった。それに、誰やねん! って女性(妻)も連れてる状態で……」と回想しながら、そこで味わった数々のヘレンの手作り料理の中でも特に印象に残る、“ある料理”について話した。
「『肉巻きチーズ』が印象に残っていて。それを最近ふと思い出して、自分でも作ったんですよ」と話す高山。「マッシュポテトの中にチーズを入れて丸めて、それを豚肉で巻いて焼いて……。でも、ヘレンさんの味と全然違うんですよね、外出中の妻に写真を送ったら、『テカリが違う』って言われました。しかも帰ってきた時には『ヘレンさんが作った肉巻きチーズには、ポテト入ってなかったよ』って(笑)」(高山)
高山は「記憶がすり替わってたんでしょうね。妻に、『どこが思い出の味やねん!』ってつっこまれました」と笑って振り返った。ちなみにじゃがいもは、インターネット上のレシピに載っていたことから使ったそうだ。
さらに、高山が「すごい!」と感じた西川夫妻の一面についても披露した。
ヘレンとはなかなか会う機会が無かったなか、特番などで共演したときには「会うたびに『奥様はお元気ですか?』って(聞かれた)」のだとか。「きよし師匠も、挨拶しに行くと『奥さん元気か?』って聞いてくれる。(自宅に訪問した際)一度、僕の妻に会ったことあるから」と明かし、「それがすごいなと思いましたね。あれカッコいいですよ、サラッと言える気遣いが。僕もそういう(気遣いを)意識して生きたいと思います」と、二人への畏敬の念を口にした。
※ラジオ関西『Clip木曜日』より