「Perfume」のコスチューム、約170点ずらり 初の大規模衣装展、9日開幕 兵庫県立美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「Perfume」のコスチューム、約170点ずらり 初の大規模衣装展、9日開幕 兵庫県立美術館

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 3人組テクノポップユニットPerfume(パフューム)が、ミュージックビデオやライブで着用した衣装、約170着を展示する衣装展「Perfume COSTUME MUSEUM」(パフューム・コスチューム・ミュージアム、ラジオ関西など後援)が9日から、兵庫県立美術館で開かれています。会期は、11月26日までです。

 Perfumeは、あ~ちゃん、かしゆか、のっちの3人組で、2005年に「リニアモーターガール」でメジャーデビュー。ポップなメロディーと息の合ったダンスパフォーマンスで人気を集め、日本のみならず世界を舞台に活躍を続けています。今展では、デビューからの約20年間に着用してきた衣装177着を、時代ごとに4つの章に分け展示することで、その足跡をたどる内容です。

 Perfumeの衣装はデビュー後まもなく、3人の個性を表現する基本のスタイル(あ~ちゃんはひざ丈、かしゆかはミニ丈、のっちはパンツスタイル)が確立されたのち、世界進出に伴い、幾何学模様などを挑戦的に取り入れ、独創的なデザインが増えていきます。また、近年はダンスの振付に合わせて裾や袖が華やかに揺れるような工夫が施され、3人のシルエットに差がなくなるなど、時代に合わせてアップデートされ続けていることがわかります。

 ステージ衣装では、激しく踊っているときに身体を動かしやすいように機能性や着心地の良さが追及され、また、早替えのために重ね着ができるようになっています。今展では、こうしたデザインの変遷や細かなこだわりを詳しく観察できます。

 Perfumeが大規模な衣装展を開催するのは初めてで、歴代の衣装だけでなく、これまで公開されていなかった型紙やデザインのアイデアが記された手書きの資料などを見ることができます。このほか、この展覧会のためにメンバーそれぞれが選んだお気に入りの衣装も展示されています。

 開幕に先立って7日に行われたメディア向けの内覧会には、Perfumeのメンバー3人が参加。衣装の展示の様子を県立美術館というアートの舞台で目の当たりにして、感激の様子でした。

 2021年のライブ以来、2年ぶりの来神となったPerfume。10月には神戸でファンクラブツアーも行われる予定です。メンバーの1人、あ~ちゃんは、ライブなどで訪れる神戸での思い出を問われ、「1000万ドルの夜景(摩耶山・掬星台からものと思われる)を見に行ったり、神戸北野ホテルの『世界一の朝食』を食べたりした。また行きたいです」などと、にこやかに語っていました。

 兵庫県の斎藤元彦知事は、「身近な洋服というものを通じて、ものづくりの創意工夫を子供から大人まで楽しむ絶好の機会だ。兵庫県西脇市には播州織という伝統の織物があるが、もし機会があればPerfumeの衣装に使っていただければ」とアピールしました。また、同美術館の林洋子館長は「3人が身に着けた等身大の衣装ばかりで、まるでコンサート会場にいるかのように、立体的に身体に迫る内容だ。『Perfumeを美術館で見せる』という熱意を受け止めてほしい」と話しました。

 特設ショップでは、Tシャツやキーホルダーといった記念グッズが販売されます。また、会期中は9月16日と10月21日には、学芸員によるトークショー(いずれも午後3時から、定員は先着60人)や子ども向けのイベントなどが予定されています。

■Perfume COSTUME MUSEUM
2023年9月9日(土)~11月26日(日)

開館時間:午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
観覧料:一般当日券1800円、大学生1400円、70歳以上900円など
公式サイト

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