「昔から優しい柔らかい雰囲気の人だったけど……」。里見まさと（ザ・ぼんち）が見せる意外な一面を、お笑いコンビ・ケツカッチンの高山トモヒロがラジオ番組『Clip』（ラジオ関西）で明かした。
温和なイメージのある里見が、特定のシーンになると一変するのだという。そのシーンとは「草野球」。高山は、里見との出会いのきっかけは、里見の結成した野球チームへの参加だったといい、具体的なエピソードから、里見の並々ならぬ野球愛をひも解いていった。
里見や高山が所属する吉本興業では、所属芸人がそれぞれ野球チームを結成しており、そのほとんどが芸人だけで構成されているそう。その中でも里見まさと率いる「キラーズ」の選手は、半分以上が里見のスカウトによって加入。芸人ではない選手まで所属していたらしく、高山は「野球にかける本気度が高かった」と話した。
「それだけ本格的なチームだから、草野球も『楽しむ』んじゃなくて『勝ちに行く』んです。まさと師匠も興国高校（大阪市天王寺区）で野球していたから、勝ち負けにこだわりがあるんでしょうね」と分析。「めちゃくちゃ厳しかったですよ。僕は一度スパイクを忘れて怒られたことがあります」（高山）
他チームに助っ人として参加した時は「野球を楽しみ」、里見のチームでプレーする時は「気合入れてました」と話す高山。「（試合の）前日は飲まない。あと、当時は前の相方と淀川の河川敷でネタ合わせをしてたんですけど、次の日まさと師匠のチームで野球する予定がある時は、そのネタ合わせにバットを持って行って素振りもしてました（笑）」と、かなりの気合の入れようだったことを明かした。
また、里見の野球への人一倍の本気度がうかがえるピソードも披露した。
「草野球でスクイズしたのは初めてでした。高校野球でスクイズのサインが出て緊張するのは分かりますけど、草野球ではなかなか無いですよね。ここでミスしたら怒られる……！ と思って、きっちり三塁側にスクイズしてベンチに戻りました」（高山）
さらには、「今、巨人の原監督がグータッチしているのが話題じゃないですか。まさと師匠は既に当時から（自分達と）グータッチしてましたからね」と、里見が“時代の先駆者”だったことを示した。
これらの話を聞きいた同番組パーソナリティでタレントの慶元まさ美は、「そういう厳しいイメージはなかった」と驚きを見せ、高山は「もちろん、昔から優しい柔らかい雰囲気の方なんですけど、野球になると変わるんです」と、里見の印象が180度変わるほどのシーンが草野球にあるとした。
高山は「改めて考えたら（里見は）すごい。ザ・ぼんちで活躍したあと、亀山房代さんとコンビを組んで漫才してた時期にも、確か漫才大賞を獲ってたはず（※第33回、1998年に獲得）ですから、やるって決めたら真っすぐ一直線に目標に向かって行く人なんですよね」と、里見の突き詰める姿勢をリスペクトしていた。
※ラジオ関西『Clip木曜日』より
