9月になって、朝夕は秋の足音が響くと言えど日中は猛暑の日も。そろそろ夏の疲れを癒したい、一泊だけでもいいからアクセスも便利な温泉に行きたい、とお考えの人も多いことでしょう。
世界屈指のラジウム温泉として知られるのが、鳥取県の三朝温泉です。その歴史は古く、発見のエピソードは平安時代にさかのぼります。時代を越えて心と体を癒し続ける三朝温泉の源泉「株湯」からは、今も豊富な温泉があふれ出ています。
疲れた体をのんびり癒すのにうれしいのはその泉質。新陳代謝を活発にするリフレッシュ効果やミネラルに富んでおり、「浸かってよし、飲んでよし、吸ってよし」の三拍子そろうと言われます。
温泉街は、街の中央を流れる三徳川に沿って続きます。どこか懐かしい、昔ながらの湯治場の雰囲気が漂う湯の町の風情には心が和むのではないでしょうか。
美しい景色の中には、それぞれの特色ある旅館が多く立ち並びます。各旅館に趣向を凝らした内湯があり、それを楽しみに毎年多くの宿泊客が訪れます。
8月には、15日の台風7号の影響で三徳川が氾濫し、河原風呂が流されるなどの被害を受けましたが、このほど復旧作業が完了。9月5日から一般利用が再び始まりました。三朝温泉も営業を再開し、美しい温泉風景とともに賑わいが戻ってきています。
鳥取は海の幸、山の幸が豊富で9月1日には、ベニズワイガニ漁が解禁となりました。豊かな食を楽しみ、全国1位となった美しい星空を見上げる三朝温泉の旅は、魅力溢れるひと時として人々の関心を集めます。