ーー子猫巻きをした後、くぅちゃんはぐっすり眠れましたか？
「爆睡とまではいきませんでしたが、ウトウトと気持ちよさそうに落ち着いて眠っていました」
ーー元保護猫のくぅちゃんを迎え入れた経緯について教えてください。
「もともとは預かり猫として、一時的にお世話をする予定でした。くぅの前にも別の猫を預かっていたのですが、その子が卒業した後、シェルターでくぅと出会いました。そのころは『くー助』という名前で『くーちゃん』と呼ばれていました。
預かり猫はどの猫も幸せになってほしいと思っております。ただ、くぅの名前を聞いて、初めて見たときから、この子を絶対に預かり幸せにしたいという気持ちがあふれました。理由は、長年一緒に過ごし、虹の橋を渡ってしまった愛しいフェレットの名前が同じ『くぅ』という名前で、子猫のくぅを見たときに、どこかフェレットのくぅを感じたからです。また、くぅの予想誕生日は兄弟猫のロディと同じで、私の大好きな祖父の命日でもありました。
さらに、自宅に連れて帰った翌日に、くぅにおうち探検をしてもらうと、知らない場所のはずなのに、昔フェレットのくぅがお気に入りだった場所に一気に走って行ったり、他の兄弟猫が練習してようやく遊べるようになったおもちゃですぐに遊んだり、フェレットのくぅと動きが似ている部分がありました。このようなたくさんの偶然が重なり、フェレットのくぅの生まれ変わりのように感じて仕方がなくなりました。
ただ、自宅には既に6頭の猫がおり、私の感情だけで迎え入れることを決断することはできませんでした。私は一人暮らしなので、私にもし何かあったときに猫のことを頼んでいる方達への確認や、シェルターの方にも、一時的に預かっている立場から家族として迎え入れてもよいか確認が必要でした。
くぅを迎え入れたいと申し出たとき、何かあったときに猫を頼んでいる方達は、『フェレットのくぅちゃんを見てるみたい！この子は家族になるべきだと思う』と言ってくださり、シェルターの方にも『あにまるファミリーの家族になるのなら、必ず幸せになるよ！』と温かい言葉をかけてもらえました。自宅にいる兄弟猫たちとも日々楽しく過ごしてくれるようになり、みんなの優しさに包まれて、くぅは正式に家族になりました」
ーーくぅちゃんと過ごす日々はいかがですか？
「子猫のくぅが家に来てから、一層家族が明るくにぎやかになりました。今は天国に逝ってしまったフェレットの『くぅ』や、その兄『ぷく』がいたころのように、他の猫ちゃんたちも走り回ることが増え、楽しさが伝わってきます。
