大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日 184日間)が開催される人工島・夢洲(ゆめしま 大阪市此花区)では、海外パビリオンの建設遅れが深刻な問題となっているが、企業や団体、アーティストがプロデュースするパビリオンについては、この夏、続々と着工準備に入っている。
こうした中、大阪・関西万博のテーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」を具現化する8人の各プロデューサーが作る”シグネチャーパビリオン(テーマ館)”の1つで、ロボット研究の第一人者、石黒浩・大阪大教授のチームが13日、パビリオン着工を前に大阪市内の神社で安全祈願祭を執り行った。
祈願祭にはアンドロイド(人間そっくりなロボット)も出席した。
石黒氏がパビリオンのテーマとして挙げるのは、「いのちを拡げる」。 技術と融合することにより、いのちの可能性を拡げる。協賛企業は長谷工コーポレーション。建物現物協賛という形式を取る。
8人のプロデューサーが担うテーマ館のうち、石黒氏と中島さち子氏(協賛企業・大和ハウス工業)の各パビリオン以外の6つについては、2023年8月までに日本国際博覧会協会が入札によって建設事業者を決めた。
石黒氏はこの日を迎え、「50 年後、1000 年後のいのちの在り方を創造し、展示することで忘れがたいいのちの体験をお届けします。建物はいのちの象徴でもあり、無機物と有機物を結びつける要素である水に着目し、水景を生かした建築表現となっております。皆様と未来を感じられるパビリオンをつくります」とコメントした。