大阪・新世界の観光名所、通天閣(大阪市浪速区)の南側面に掲げた屋外広告が22日、文字のみの看板から大型のデジタルサイネージ(電子看板)に変更され、本格点灯された。
従来はネオン管だったが、発光ダイオード(LED)に切り替えられた。
2022年夏から約1年間のリニューアル工事を終え、インバウンド(訪日外国人客)でにぎわう繁華街・新世界を照らした。大阪・関西万博(2025年)に向け、国内外の観光客への情報発信を強化する。
リニューアルには理由がある。運営する通天閣観光・高井隆光社長はラジオ関西の取材に対し、「コロナ禍でのメッセージ発信力」を挙げた。
コロナ禍で、大阪府内の感染拡大状況や医療のひっ迫状況を判断する“大阪モデル”を、赤・黄・緑の3色で示す「見える化」に対する反響が、思ったよりも大きかったという。
22日、「日立です!お久しぶりです!」というメッセージがお目見えした。高井社長は「ああ、戻ってきたな、これからやな、という思いと、もっといろんなメッセージを発信できたらという思いが交錯します。情報を必要とする方々が、デジタルサイネージを見て、何か感じ取ってくれたら」と話す。
そして、「もしプロ野球日本シリーズが阪神とオリックスの関西対決やったら、何かおもろいことやりたいですわ!」とほほ笑む。
【通天閣 公式HP】