ヒョンビンが「愛の不時着」以来、3年ぶりに主演する作品です。映画『コンフィデンシャル 国際共助捜査』が日本全国で公開中です。
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主人公は北朝鮮のエリート捜査員チョルリョンです。チョルリョンは、麻薬密売組織のリーダー・ミョンジュンが偽造パスポートで韓国へ渡ったという情報を受け、韓国へやってきました。ミョンジュンはかつて北朝鮮の軍人でした。麻薬は元々、軍が外貨を稼ぐために売り買いしていたのですが、国内外に知られたため禁止されました。このとき、ミョンジュンは軍が稼いでいた10億ドルを持って逃げました。
「ミョンジュンの一味が、国の金10億ドルとともに南へ逃げた。今すぐ回収に向かえ」
北朝鮮は韓国に特殊任務として“国際共助捜査”を要請し、チョルリョンを送り込んだのです。
ところがチョルリョンを迎える側の韓国警察では、チョルリョンの相棒を務める捜査員が見つかりません。チョルリョンが以前、韓国警察と共同で捜査したときにバディになった刑事がジンテで、当時ジンテと家族たちが命の危険にさらされたことが警察内で知られていたからです。ジンテはこれを知り、今回も自分がチョルリョンの相棒になると志願します。ジンテは広域捜査隊の刑事でしたが、捜査中のミスでサイバー捜査隊へ左遷されていました。そこで手柄を立てて広域捜査隊へ復帰しようと考えたのです。
ジンテはチョルリョンを空港で出迎えます。韓国警察は、北朝鮮の捜査当局からの連絡をそのまま信じているわけではありません。ジンテの上司は、北の狙いは麻薬組織のリーダー逮捕以外にあるはずだからチョルリョンの本当の目的を見つけるよう命じます。
「南北共助捜査の名目で、北の魂胆を探るのです」
一方、ジンテの家族は、ジンテとチョルリョンがバディを組むことを望んでいません。前回の任務で危険な目にあったことから、妻はこの事件に関わらないようジンテへ強く念押しします。ところが同居する妻の妹ミニョンは、チョルリョンと再会できるのを楽しみにしていました。イケメンのチョルリョンに恋心を抱いていたからです。
こうした中、チョルリョンとジンテは捜査を進め、腹心としてミョンジュンとともに行動していた男を追い詰めて身柄を確保します。
すると、今度はFBIのスゴ腕捜査官が、この男を利用してミョンジュンを捕まえようと韓国に乗り込んできました。ミョンジュンはアメリカでも水面下で活動していたため、FBIがマークしていました。
アメリカが韓国に圧力をかけて、チョルリョンとジンテは捜査から外されますが、チョルリョンは反発します。