『カメムシ』 兵庫での呼び方が“特撮ヒーロー”みたいと話題! 屁こき虫、ハットウジと呼ぶ地域も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『カメムシ』 兵庫での呼び方が“特撮ヒーロー”みたいと話題! 屁こき虫、ハットウジと呼ぶ地域も

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 今年、特に関西で大量発生して世間を賑わせている「カメムシ」。猛暑が原因とも言われています。刺激すると悪臭を出す上、農作物にも被害を及ぼすことから嫌われ者の印象が強い虫ですが、実は、地域によって様々な俗名で呼ばれているようです。中には一般的なイメージを覆すようなものも!?

 そこで今回は、カメムシの呼び名について大調査。主に関西での呼び名を調べるべく、アンケートを実施しました。

「カメムシ」あなたの地域では何と呼びますか?
「カメムシ」あなたの地域では何と呼びますか?

【一番多いのはやはり「カメムシ」派】
 兵庫県姫路市出身のみーさん(30代)はじめ一番多かったのが「カメムシ以外の名前で呼んだことがない」という意見でした。ツヤのある鮮やかな緑色、形状が亀の甲羅を連想させることからその名が付いたと言われていますが、定番の名称として大阪府・京都府・兵庫県など関西各地の多くの人から「カメムシはカメムシでしょ?」という声が上がりました。

【悪臭を放つことから付いた名称は各地で定着】
「臭いから、小学生の頃は『クサムシ』と呼んでいた」(asamiさん・40代・大阪府吹田市出身)「亡くなった父は『屁こき虫』と呼んでいた」(けいこさん・60代・兵庫県加古川市出身)というように、悪臭が元となった呼び名も関西各地で定着しているようです。

 子どものころに「屁こき虫」と呼んでいたという冨島さん(50代・大阪府豊中市出身)は「肘の内側にカメムシを置いて肘を曲げると臭い匂いが出ます。どこまで耐えられるかをよく競った思い出が」と衝撃の告白。悪臭まで遊びに活用してしまう、こどもの発想力に感服です。

【兵庫・西播地区での呼び名はカッコイイ! 複数バリエーションあり】
 特に、呼び方のバラエティーに富んでいたのが、世界遺産・国宝「姫路城」を要する兵庫県西播地区(姫路市・相生市・たつの市・赤穂市・宍粟市・神河町・市川町・福崎町・太子町・上郡町・佐用町)です。

「なぜかは分からないが『ガイダー』と呼んでいた」(タモさん・30代・西播地区出身)「宍粟(しそう)に住んでる人が『ガイザー』言うてた」(あやさん・姫路市出身・30代)「神崎郡や夢前町(姫路市)の友人は『ガイダ』と呼んでいた」(よおこさん・40代・姫路市出身)と、「ガイダー」や「ガイダ」、そしてそのバリエーションとして「カイダ」「カエダ」など、多くの呼び名が挙がりました。

 気になる由来については「出身地ではみんなそう呼んでいた」「親もそう呼ぶから」との声が多く、由来は知らないという人がほとんどでしたが、たつの市出身の50代の女性からは「作物の害になる害虫だから」との説も。田んぼに害を与えることから、“害田=ガイダ”になったのかも、と推察すると興味深いですね。インパクト抜群なネーミングに、「ガイダー? なんかカッコイイ。強そう!」「特撮ヒーローみたい」と、他地域の人からは驚きの声が上がりました。

 カメムシとガイダー、どちらも使うという、佐用町出身の40代女性は「ガイダー・カメムシ(カメムシ・ガイダー)」と両方の名前を続けて呼ぶこともあるんだとか。他にも兵庫県神崎郡市川町出身のかずさん(20代)からは「カエダムシ」と呼ぶと言う意見も出ました。

【その他、全国での変わった呼び名】
 東京、富山、広島などからは「普通にカメムシと呼ぶ」との声が上がり、やはり全国的にも「カメムシ」の呼び名が定番なようです。しかし、関西以外でも面白い呼び名が定着しているエリアがあるようなのでご紹介します。

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