●岡山県の一部では「ハットウジ」「ハトウジ」
岡山県出身の30代女性は、地元では「ハットウジ」と呼ぶと教えてくれました。「八塔寺(岡山県備前市)に風呂に入らなくて臭い人が居て、カメムシが臭いから寺の名前がついたらしい」というのが由来なんだとか。こちらも悪臭由来の呼び名ですね。岡山県出身の方からは他にも「ハトウジ」や「ハトージ」と呼ぶという意見もありました。
●九州では緑色と茶色で、呼び方が違う!?
九州出身の女性からは「緑色のものは『カメムシ』。茶色のものは『ヘップリ虫』と言うらしい」との意見も。調べてみると、緑色のイメージが強いカメムシですが、茶色の種類も存在するようです。色によって呼び方が変わるのも面白いですね。
茶色のカメムシについて千葉県出身の男性は「茶色のカメムシは、わりとポピュラー」と話し、山口県出身の男性も「山口では、黒くて小さい『マルカメムシ』もわりと多かった」と教えてくれました。カメムシの種類についても地域差があるのかもしれません。
いかがでしたか? 地域によって、カメムシにこんなに様々な呼び名があることに驚かされました。まだまだ他にも、今回の調査では発見できなかったユニークな呼び名が各地にありそうですね。厄介なカメムシですが、それだけ昔から人々の生活に密着して存在してきた身近な生き物と言えるのかもしれません。
(取材・文=中口のり子)