元日本代表FW岡崎が理事 「FC BASARA HYOGO」 兵庫からJ入り目指すクラブの歩み | ラジトピ ラジオ関西トピックス

元日本代表FW岡崎が理事 「FC BASARA HYOGO」 兵庫からJ入り目指すクラブの歩み 

LINEで送る

この記事の写真を見る(5枚)

◆クラブの理念が込められた「BASARA(バサラ)」の意味とは

 クラブ名の「BASARA」は、サンスクリット語で金剛石(ダイヤモンド)を意味します。チームエンブレムにもダイヤモンドのデザインがあしらわれ、そのダイヤの真ん中には刀が描かれています。この刀は侍を意味しているのだそうです。

「BASARA」は、ドイツのマインツから日本に逆輸入したネーミング。もともとは日本人がサッカー大国であるドイツで成功するために、日本の侍魂で下剋上を果たすという意味合いから、このクラブ名ができているとのこと。さらに、兵庫の地でダイヤの原石を磨き、永久不変の輝きを持つダイヤモンドのように世界に羽ばたき、多くの人を魅了して欲しいという思いも「FC BASARA HYOGO」に込められています。

◆3つのクラブビジョン

 クラブのビジョンとしては、次の3つのことを掲げています。(1)Jリーグへの参入、(2)グローバルに活躍できる人財の輩出、(3)地域コミュニティーを通じてサスティナブルな共生社会を実現する。

 ビジョン(2)で掲げるとおり、クラブは子どもたちの成長、育成に力を入れています。BASARAサッカースクールとFC BASARAアカデミーを擁し、“育成年代から世界と本気で勝負できる環境を提供する”をテーマに、7歳から18歳までの選手たちが育成一貫プログラムに沿ってチーム活動を実施。また、幼少期から自己表現ができる人間育成にも注力し、技術のみならずフィジカル・スピード・メンタルの強化を徹底して行い、タフに戦える選手の育成も目指しているそうです。

◆地域との交流や、地域支援活動も

 また、ビジョン(3)については、サッカー以外の地元での活動も積極的に行っています。具体的には、神戸ワイン用のぶどう農家に出向き、草刈り、鳥獣害対策の電柵設置、収穫などを実施。また、グラウンドの周辺が農村集落ということもあり、ため池周辺の清掃活動や、放置された竹林の伐採作業にも積極的に協力するなど、地域コミュニティーを通じたサスティナブルな共生社会への取り組みにも参画しています。

隣のぶどう農園の収穫作業手伝い(C)FC BASARA HYOGO
隣のぶどう農園の収穫作業手伝い(C)FC BASARA HYOGO
ホームグラウンド周辺、ため池の泥あげ(C)FC BASARA HYOGO
ホームグラウンド周辺、ため池の泥あげ(C)FC BASARA HYOGO

 チームの今後の予定は、10月21日から佐賀県で開催される「第59回全国社会人サッカー選手権大会」に兵庫県代表として出場することが決まっています。32チームが参加するこの大会でトップ3に入ることができれば、11月に行われるJFL(=日本フットボールリーグ)入りをかけた戦い、「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023」への出場権を得ることができます。トップチームとしてのルーキーイヤーとなる今シーズン、「FC BASARA HYOGO」は将来のJリーグ参入に向けた大事な戦いが続きます。

(取材・文=市岡千枝)

LINEで送る

Clip | ラジオ関西 | 2023/09/26/火 14:30-16:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事